よく買い物に行く近所のスーパーでは、しばらくはお米の棚はほぼ空っぽの状態でした。
先週、たまたま平日の午前中に買い物にいったら、それほど多くないけどお米が並んでいました。
納入のタイミングが良かったりすれば、店頭に並んでいるのですね。
小売の店舗によっては、数回にわけて店頭に並べたり、整理券を配ったりしていろいろな工夫をしているようです。
とはいえ、相変わらず、価格は高止まり。
政府の備蓄米と輸入米がようやく市場に回り始めたようだけど、備蓄米も来年度用に戻す必要があったり、輸入米は味やポストハーベストなどを気にする人もいるわりには、備蓄米も輸入米もそんなに安くない。
石破さんは「5kgを3000円台にする」と公約したそうだけど、3999円になったところで、それほど現況がよくなるとは思えない。やっぱり、政治家は生活感というものが本当に無いのですね。
以前の記事にも同じことを書いたけど、この価格高騰の理由は、
多くの人が「高くなるかもしれない」「なくなるかもしれない」という不安感から、多めに備蓄をしているのが一つの大きな原因だと思います。
その引き金となったのは、去年の「南海トラフ警報」。
お米だけでなく、水なども無くなっていましたね。
災害のために、必要なものを多めに家庭に備蓄するのは良いことだと思います。
実際、我が家も、そのときからお米の備蓄を1ヶ月分から2ヶ月分に増やしました。
ちなみに、我が家の1ヶ月分は30kg、2ヶ月分は60kg。
皆が同時にその行動をすれば、必要な量は一旦倍になってしまい、市場からは一旦無くなる。でも、それが終わって残りをローリングストックすれば、それは終わるはず。
それでも、高くても店頭に並べたお米がすぐに売れてしまうのは、極端な備蓄をしている人が増えているから。
その理由は、「高くなるかもしれない」「無くなるかもしれない」という不安感。
だれが不安を煽っているのでしょう?
「食糧危機だ」「さあ備蓄」と煽っている人々が、より人を不安にさせ、より市場から米を無くしている原因の一端を作っているのは事実。
「無い」という不安感から、備蓄しまくる。
餓鬼にとりつかれ、卑しくなってしまった人は本当に哀れです。
きっと、いくら溜め込んでも満たされることはないのでしょう。
心まで貧しくなりたくはないものです。
もちろん、我が家でも大食漢息子たちで毎日弁当作りもしていますから、白米がなくなるのはめちゃくちゃ困るけど、いざとなったら他の穀物もあるし外国産米もあります。
心までさもしく、貧しくはなりたくないですね。
そして、そのようなおかしい情報に惑わされないようにきちんと分別するリテラシーが大切だと感じます。
さて、このように根拠の乏しい情報に煽られている情弱さも不安の原因だけど、実際に店頭に並んでいないことが不安につながっているのも事実。
商品価格は結局、需要と供給のバランスで決まります。
需要に対して、スーパーなどの末端での市場の供給が追いついていないから、高止まりしているんです。
それを解消するためには、輸入や備蓄米の放出を、ちびちびとやっていても、ちっとも不安解消になることはありません。
一旦でも、大量に市場に流すか、必要な人にきちんと手に入るような仕組みを構築する必要があります。
そして、大量に出しても、流通のどこかで止められてしまい、消費者のところに届かなければ意味がありません。
たとえば、配給のような形になってしまうかもしれないけど、せっかく普及させたマイナンバーなどを駆使してうまく配る方法はあるはず。
備蓄米を戻さなくていい制度、必要な人がキチンと変える制度、そしていままでの減反政策ではなく、生産増進の政策。
これらが整えば、価格は下がっていくでしょう。
一方で、昨年までの5キロ2000円は、農家にとってはやはり安すぎる、という話もあります。
では、お米の適正価格はいくらでしょう?
私は、適正価格は、
「他のどの穀物より安い」
ギリギリの価格だと考えます。
ダイエットのために、タンパク質量などを管理するために作っていた表にカロリーあたりの価格を入れてみました。
価格は私がよく行くスーパー数店舗でリサーチしています。
スーパーで5kg税抜価格4800円より安い食品(穀物中心)をオレンジで塗っています。
激安スーパーの麺類、倉庫型スーパーで扱うセモリナ粉のパスタやオートミール。
以前から、お米より安く買えました。
ラーメンとか、高いとおもっていたミューズリーよりも白米が高い。
さつまいもも今となってはお米より安い。
それが、いまや、お米は「超熟」パンよりもカロリーあたりの単価が高い。
100円で売っている激安パンではなく「超熟」ですよ?
健康のために押し麦ご飯を食べてますが、お財布にも優しい。
減反政策の原因は、私たちの米食離れも一つ。
陰謀論めいていると言われそうですが、戦後、学校給食がアメリカからの小麦の輸入を前提としたパン食になったことは紛れも無い事実。
私たちは、戦後からすっかり味覚まで洗脳されちゃっているわけです。
そして、政府は農家の大規模化を抑えてきました。
兼業農家、小規模農家を支えているとは聞こえが良いですが、彼らに減反、転作すれば補助金を与え、なるべく大規模集約化させないようにしてきました。
「票田」とはうまくいったもので、小規模でも「頭数」が多い方が、選挙では有利ですから。
地方で相変わらず自民党が強いのは、このためです。
さて、この失敗から、学ぶべきことは、いろいろあります。
まず、私たちの主食、米を増産する。
転作、減反に補助金を与えるのではなく、増産したら補助金、または高く買い取る手助けをする。
巨大化した農林中金やJAを整理し、より農家や国民のための組織に再編成する。
学校給食を全て米食に。
米粉、米麺をより普及させる。
(米粉には技術がいる、コストがかかる、と聞くけど、タイではビーフンやフォーが普及しています。タイでできるのに日本でできない理由は何?)
主食である米だけは、いつでも買えるようにする。
そして、適正価格は、他の穀物よりも安いこと。
そんな基本的なことができず、今の状態を作った無能政府に怒りしかありません。
いや、本当は無能なんかじゃない。
政府もJAも、守りたいものは生産者でも消費者でも無い。
守りたいのは、自分たちのポジション。
そして、それをただしく遵守した結果が現状。
政府の目的は、国民の命と領土、領空、領海を含む国民の財産を守ることのはず。
現政府、守るものを間違っていません?
え、次の農水大臣は進次郎?
(^^;;
若い分、権力への忖度がないから改革ができる、という期待が、果たしてどこまでできるのでしょうか?
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