GWに行った1泊2日の山歩きと野営。
道中、コンビニや商店、民家すら皆無。下山までは、持って行った食糧だけが頼り。調理するにも、燃料もお皿をきれいにする水も限られている。
状況は、災害ですべてのライフラインが無くなった状況と同じ。
(まあ、今回は沢で水を汲めたので、浄水器で濾過して水をつかえましたが。)
今回の山行で、食糧に対して思ったことは、そのまま災害時の食料備蓄に使えると思ったので、反省点とともに家の備蓄にどう活かせるのか、シェアしたいと思います。
今回、食べたものは、前の記事にも載せています。
山の中に持っていった食料
・1日目
朝 おにぎり、お茶
昼 おにぎり、フリーズドライみそ汁、ちくわ
夜 棒ラーメン、茹で卵、ソーセージ、
・2日目
朝 オートミール、餅いりスープ
昼 棒ラーメン
・行動食
カロリー高めのおやつを食後や食間の栄養補給をします。
今回食べた行動食:ドライフルーツ、ナッツ、柿の種、ようかん、あめ、ショウガ糖
持参したが食べなかった行動食:つまみだね、プロテインバー、甘栗
・飲み物
コーヒー、緑茶、ほうじ茶、甘いカフェオレ
山を降りて、最後に買った冷たいジュース以外は、全て普段から家にあるものを持って行きました。
ある程度の災害備蓄はローリングストックでしているので、それらの食品と、普段から食べているものばかりです。
腐りやすいものから順に食べる
季節によりますが、最初の1-2日は冷蔵庫に入っているものを積極的に食べます。
今回の山行では、最初のおにぎり、夜に食べたゆで卵、ソーセージがそれにあたります。
火が通りやすいものを選ぶ
・小さい食材
今回、スープにお餅を入れて食べました。餅は主食にもなり、火を通すのも簡単なので、備蓄向き。
四角い餅より、量の調整が効きやすいとおもい、丸餅を持って行ったのですが、これは正解。
お餅をお湯で茹で、その後インスタントスープを入れてお雑煮のように食べましたが、茹でる時間が結構かかりました。四角いお餅だったら、もっと燃料を使っていました。
さらに言うと、トックやお鍋に入れるために薄くスライスしたお餅だったら、燃料と時間が節約できました。
もちろん、大きいお餅を切って入れても構いません。その時、切る道具があれば、の話ですが。
・火が通りやすい食材
家でよく食べているマルタイの棒ラーメンを袋ごと持っていきました。
棒状なので、パッキングにも便利。家での収納にも便利。
日帰りの登山ではよくカップ麺を持っていきます。カップ麺だと、一旦お湯を入れたら加熱する必要はありません。
一方で、袋麺だと鍋にいれて加熱する必要があります。
加熱する時間が長ければ長いほど、燃料を多く消費します。
1分のそうめんより3分の袋麺、3分の袋麺より5分のうどんのほうがより長いゆで時間が必要になります。
麺をあらかじめ水やお湯に浸しておき、ゆで時間を短縮する技もありますが、食感は保証できません。美味しく食べるには、慣れと技術が必要です。
普通に調理する場合には、短時間で調理できるもの、もしくはそのまま食べられるものが多いほうが良いでしょう。
時間と燃料の節約になります。
長期備蓄できるものを選ぶ
・乾物、フリーズドライの活用
そうしたことを考えると、結局のところ缶詰やフリーズドライが最強という結論になります。
レトルトや、普通のパッケージのものは、賞味期限が半年や1年と比較的短め。気に入って普段から食べているものなら良いけど、備蓄用に買っておいたらいつの間にか賞味期限が切れてしまっていた、ということになりやすい。
もちろん、賞味期限が切れていても、腐敗していなければ食べることができるけど、味が落ちてしまったらもったいないですよね。
フリーズドライだと、軽いので持ち運びにもこの上なく便利。
・フリーズドライのネギ
フリーズドライや乾物の野菜の多くは、海外で加工されたものが多いです。そんな中、国産のものは珍しい。
探せばいろいろでてきますね。もちろん、普段使いにもgood。
・乾燥わかめ
フリーズドライ品は備蓄にいいけど高い!
昔ながらの乾物ならそれほど高くはありません。
我が家が毎日のようにつかっているのは、乾燥わかめ。
戻したら火を通さず、そのまま食べられるのは手軽で便利。
・スープ用寒天
大袋で常備しているのが、かんてんパパのスープ寒天。
そのまま水で戻してサラダの材料にしたり、スープの具にしたり。
食料の供給が制限される中、食物繊維は取りにくいのでうまく活用したい。
もちろん、寒天で固める系のお菓子にも使えます。
乾燥わかめ+スープ寒天 のスープ。
梅昆布茶を簡単にカサ増しして食べ応えをアップ。
ちょっと塩っぱいものを食べたい時、小腹の空いた時に便利。
乾燥わかめ+スープ寒天 のサラダ。
同じ食材でサラダ。
スープ用寒天だけど、戻して生のまま食べられます。
わかめと寒天だけでもいいけど、この時は作り置きにあった酢漬けのきゅうりを混ぜました。
味付けは市販のドレッシングをかけてもいいし、ポン酢、酢醤油生姜、ごま油を加えて中華風、キムチを加えて韓国風、オリーブオイルとガーリックを加えて洋風にと無限にアレンジできます。
一緒に入れる食材も、薄焼き卵、ハム、千切りにんじんなど、いろいろな食材に合います。
・アマノフーズのみそ汁
みそ汁は味噌が生みそのものがありますが、フリーズドライのほうが軽くて収納スペースも取らず、賞味期限も長いものが多いです。
今回も、アマノフーズのお味噌汁を持っていきました。嬉しい具沢山。(写真はお湯入れる前)
我が家では、フリーズドライの味噌をふだんから買って置いています。
具なしで味噌だけなので、具は自分で用意できるところがむしろいい。
上記乾物のわかめやフリーズドライの野菜、おぼろ昆布などを入れて。
・ドライフルーツ、ナッツ
極限状態では、ミネラル類が不足しがちなので、ナッツやドライフルーツで補います。
登山時、友人が持ってきてくれた「サンザシ」。甘酸っぱくて最高に美味しかった!ちょっと酸味や甘味が強いものがあると、飽きずに食べられます。
我が家で常備しているのはプルーンとレーズン。
また、寒い季節には干し芋や甘栗、いちじくなどの甘いものを常備。
干し芋は主食にも!そのままたべられるので、冷蔵庫に常備しておくと便利ですが、食べ過ぎ注意。
楽天セールになると買っているKASUMIYAさんの訳あり干し芋。
「玉豊」より「紅はるか」が好み。
少し暑い季節なら、酸味のあるマンゴーやサンザシ、アプリコットが美味しく感じられます。
・定番のカップ麺、カップメシ
水が使えない、料理する気力がない。そんな時にも簡単に食べられるのがカップ麺。カップメシ系も、人気でバリエーションが充実していますね。
我が家では、家族の人数分は最低いつも置いておきます。
一つ食べたら、一つ追加で購入。
山に行く時に持っていったり、部活の試合などの付き合いで、1日中出かける時にお湯と一緒に持っていったり、息子が夜に食べたりしていることも。
カップメシ類も人気ですね。
カレーメシとハヤシメシを食べたことがあります。
個人的には、同じカップならメシより麺の方が好みですし、おなじドライなら次に紹介する尾西のアルファ米シリーズの方が味が好みです。
・最強!アルファ米
山に行く人にも定評がある尾西のアルファ米シリーズ。
アルファ米でいいや、ではなく、これが食べたい!と思うくらい美味しい、と評判。
ちょっと高いので、揃える時は躊躇しますが、賞味期限が長いので、いちど買ってしまえば災害用ならずっとほったらかしてても大丈夫。
備蓄の管理の手間などを考えると、高くないんじゃないでしょうか?!
・缶詰の活用
言わずもがな昔ながらの長期保存食。
その重量ゆえ、登山には向いていないけど、普段から時折食べるようにしています。
我が家で最もよく食べるのは、魚の缶詰。
鯖の水煮 鯖の味噌煮
鰯の醤油煮 鰯の味噌煮
ツナの水煮
わしたポーク
最近は、鰯が気に入ってよく買っています。
鯖缶は大きめで、一人分には少し大きすぎるんです。
鰯缶は一人分にちょうどいい大きさ。
できれば国産には拘りたい。
また、賞味期限は長めなので、普段にはちょっと食べないような「高級」缶詰もまた、置いておくと日常で「食材がない!」というときに使えます。
・粉末の飲み物
水やお湯で溶かして飲める飲み物をいくつか持っておくと、味のバリエーションが付いて楽しめます。普段から備蓄しておくのにも、場所をとりませんし、賞味期限も長めです。
なお、バリエーションを楽しみたいものは、まとめ買いはせず、スーパーなどで美味しそうなものを選びます。
普段はコーヒーはブラック派でも、寒くてめちゃくちゃお腹が空いている時は、甘いカフェオレなども美味しく感じます。
粉の梅昆布茶、くず湯など。こうした変わり種は旅行先などで美味しそうなものを買ってきたりします。
今回は、クエン酸ドリンクのスティックを持っていきました。沢で汲んで浄水した水に溶かして飲んだら、その美味しいこと!
粉状のスポーツドリンクも良いですね。
部活でまとめ買いしているようなやつです。
水溶液で保管しておくのではなく、粉を水やお湯に溶かして飲む方が備蓄容量も少なく済むし、そのときの気分で選べます。
息子と家で飲んでいるのは、割安な大容量タイプのクエン酸。石鹸シャンプー後のリンスや掃除にも使います。
・冷凍できる飲み物
上記「粉状の飲み物」と反しますが、冷凍した状態で保管できるパウチの飲料なども便利。
それ自体も当然飲めますが、保冷剤として他の食材を冷やすことができます。
友人は、ジップロックに入れて凍らせた赤ワインを保冷剤代わりに、お肉を持っていき、山頂でワインを飲みながら肉を焼く、なんていうツワモノもいます。
・特別に処理された常温保存品
牛乳は冷蔵庫では日持ちしないし、冷凍もできません。
我が家では、常温保存の牛乳をいくつか常備しています。
普段、カフェオレ党、ミルクティー党の私は、やっぱり牛乳が欲しい。
冷蔵庫に牛乳がない!そんなときでも買いに走らなくていいんです。
牛乳を買い忘れた時だけじゃなく、キャンプや登山に持っていくのにも重宝しています。牛乳があれば、料理のバリエーションが広がります。
お料理に。友人と、山歩きの後作った、クリームスープパスタ。
オートミール、シリアルに。
先日も牛乳を持っていって朝ごはんにシリアルを食べました。
牛乳の代用品として、スキムミルクや豆乳も使えます。
豆乳はそもそも常温で保存できます。
でも、やっぱり牛乳が欲しい。そんなときに使えるのが常温保存可能な牛乳。
・プロテインの活用
筋トレ息子がいる我が家。実は、いろいろなプロテインが揃っていて、私も山歩きした日などに飲んでいます。
災害備蓄のものは、どうしても炭水化物に偏りがちですが、プロテインがあればタンパク質を補給できます。
プロテインは味がまちまちなので、好みのタイプを知っておくのは最重要。
実際、三男が美味しいと言ったプロテイン、私は一口飲んだけで吐きそうになりました。。。
私が一番気に入っていて運動時に飲んでいるプロテイン。
マンゴー味とキウイ味が美味しい。
特にキウイ味が大好きで何度もリピートしています。
VITAS (バイタス) ホエイ プロテイン 100 キウイ風味 WPCプロテイン 国内製造 1kg
近年、防災意識の高まりによってか、手軽に用意できるフリーズドライや長期保存食品、いろいろ増えてきています。
無印などもレトルトの食品がかなり充実しているようなので、試してみる価値あります。
いろいろ試してみて、家族の好みを把握して、好きなものを多めに備蓄しておくといいですね。
以上、我が家が家に普段から置いていて、かつ食べている備蓄食料を紹介しました。
なので、今回、山に行く時にも、家にあるものを持っていっただけで、なにか特別なものを買ったりはしておりません。
長期備蓄には、やはりご飯と味噌汁。これがあれば死なない。
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飲み水については、こちらの記事で書きました。
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