子育てが少し楽になる考え方 - cozy-nest　小さく整う暮らし

我が家の3兄弟、長男は就職して家を出て、次男は気ままな大学生活、末っ子の高校生は食事と洗濯だけ気を配れば、あとはほとんど手がかからなくなりました。

時間的にも精神的にもゆとりができた今、子育てをちょっと振り返ってみようと思います。

子どもって、本当にあっという間に大きくなります。
 私が「この時間はもう戻らないんだ」と気づいたのは、長男が5歳になり、次男が生まれたころ。

子育てを始めてからもう5年も経っていたのに、それまでは、知識がないことや自分の自由がないことばかりに目が向いていて、やたらとしんどい想いをしていた記憶があります。

また、子どもに対しても「こうあるべき」っていう理想を押しつけていた気がします。

本当は何不自由なく、すくすくと育ってくれているのに。一体、何に不満だったんだろう？

あの頃の子どもは、もう二度と戻ってこない。
 だからこそ、その時その時の子どもとの時間を、もっと味わうようにしていればよかった。

自由時間がないって、すごく苦しい。

でも、それは「今はそういう時」と受け入れることが、実は自分を楽にする近道でした。

苦しいのは、その状況をなんとか変えようと足掻いているからで、「この状況は運命。その中で自分にできることは何だろう？」と考えるようにすると、ふっと気持ちが軽くなりました。

子育てって、思い通りにいかないことだらけだけど、「愛すること」は、思い通りにならない相手を受け入れていくことなんだなぁと、今になってしみじみ感じます。

ないものばかりに目を向けていた自分は、あまり幸福を感じられていなかったのかもしれない。

自分に足りない時間や知識、思い通りにならない子どもの姿。

それよりも、すでにそこにあった大切なもの。
笑った顔とか、ちいさな手とか、寝顔、健康。
そこにより注目していたら、毎日はもっと穏やかだったかもしれません。

今あるものに目を向け、感謝すること。それが、子育て中に限らず、豊かに暮らす秘訣なのかもしれません。