以前、2時間ほど歩いた熊野古道がとてもよかったので、今年は本格的に歩いてみたい、と夫と計画中。
目指すのは熊野古道、小辺路。高野山と熊野三山を最短距離で結ぶ、７０キロのルート。
最短ルートとはいえ、途中には標高1000m以上の峠を何度も超える、熊野参詣道の中でも最も険しい道と言われています。
交通アクセスは非常に悪く、途中で断念するのは難しい。
一般的な登山者にしてみれば、このルートも難なく行けるのでしょうけど、体力に自信がない私、そして倒れてから体力がかなり落ちてしまっている夫の鍛えていない二人。そして、計画から踏破まで、そもそも夫婦で仲良く実行できるか、といういろいろな意味でのチャレンジになります。
そこで、練習として、連休と冬休みを利用して、京都一周トレイルを歩いてみました。
京都市内をぐるりと取り囲んでいる山々を、一周できる８４キロのコースがあります。
一度に歩けなくても、また途中でリタイアしたくなっても、京都市内に徒歩でアクセスできるので、トレッキング初心者としてはチャレンジしやすいトレイル。
１日20キロくらいの山道は、なんどか歩いたことがあるのですが、続けて何日も歩いたことはありません。
２日続けて、または３日続けて歩くと、身体にどんな影響があるのか？実験しました。
ガイドブックはこちらを参照。
１日目 北山東部コース（ケーブル比叡～二ノ瀬駅） 京都泊
２日目 北山西部コース～西山コース前半（二ノ瀬～栂ノ尾バス停）帰阪
1日目、途中で見つけたドレッシング専門店、「志野」。
ドレッシングやタレなどの専門店ですが、作りたてのおはぎや大福、田舎風の巻き寿司、炊き込みご飯も売っています。
よもぎ餅、栗いり餅、おはぎをおやつに買いました。歩き疲れて血糖値下がりまくりの身体に染み渡る甘さ、最高に美味しい。
紅葉のトンネルが超有名な鞍馬神社。
この時はすでにシーズンは終わっていましたが、少しだけ紅葉も残っていました。
景色がよくていい感じのベンチ発見。ここでお昼にしよう。
世界一美味しいカップ麺の食べ方は、めちゃくちゃ歩いた後、寒い屋外で食すこと。
2日続けて歩いて、なんとかもう少し歩けそうだったので、次は別の週に三日連続で歩いてみました。
３日目 東山コース（伏見桃山駅～蹴上駅）日帰り
４日目 東山コース後半（蹴上駅～ロープウェイ比叡駅）京都泊
５日目 西山コース後半（栂ノ尾バス停～～嵐山駅） 帰阪
山の自然な木々もいいけど、整然と並んだ木々も心洗われます。
伏見桃山駅ちかくにある明治天皇御陵。清々しく、凛とした空気が流れています。
稲荷神社で千本以上の鳥居を抜けます。年明けてすぐだったので、参拝客でごった返していました。外国人観光客、多いなぁ。
哲学の道も、京都一周トレイルの一部になっています。
ルートは再び山の中へ。湧水の音に癒されます。このお水は飲めそう。
疲れたので、お茶で一服。
自然の中の、だれにも邪魔されないカフェ。良い空気と良い景色。
最終日の終盤は嵐山の竹林をとおって（観光客多め）
ゴールの嵐山駅付近では、観光客だらけの渡月橋を遠目に見ながら、川のほとりでゆっくりお茶を楽しみました。
熊野古道とは違い、街中散策のような場所もあり、高低差もそれほどないので、熊野古道の練習になったのか？といわれれば、実際はあまりなっていないのかもしれません。
それでも、連続した日でも、５０キロほどは歩けることが分かりました。
また、途中で雨にも遭いました。レインウェアを持ってはいたものの、雨の中を歩く場合、これがあったらいいな、という装備の不足も明確に。
実験して、いくつかの発見があったのは収穫です。
そして、５０代、衰えかけた体力を、少しでも向上させたい、という意欲が湧きました。
何にせよ、数日間、普段の暮らしから離れて、山歩きに専念できて、気持ちもスッキリ。これが、京都の市街地から日帰りで行けるのですから、京都の人は羨ましいな。
直前でも空きあり？超穴場の京都の宿
大阪からでも日帰りできますが、今回は全行程５日のうち、京都に２泊しました。思い立ったのが直前だったため、当然外国人観光客からも大人気の京都の宿はなかなか取れないし、よい宿は高いのです。
そんななか、１週間前でも予約が取れて、しかもお値打ちだった、利用した二つの宿を紹介します。
一泊目は「国立京都国際会館 ロッジ」
京都市内からは少しアクセスしにくいですが、そこが安さのポイント。
公共の施設のため、過度の期待は禁物。でも、建物自体は古い感じですが、十分に清掃されていて、気持ちよく過ごすことができました。最近のよくあるビジネスホテルと比べて、かなりお部屋も広めです。
お風呂はユニットバスでしたが、浴槽が広めなのもポイント高いです。
２泊目は「花園会館」。
こちらも京都の中心街からは離れていますが、次の朝歩き始める栂の尾バス停に乗り換えなく行ける立地が便利で選びました。
泊まったのは、洋室のツイン。和室もあります。
温泉ではないものの、大浴場があるので、山歩きした足の疲れを存分に癒せます。私は、到着後、夕食後、起きてから、と、３回もお風呂に入りに行ってしまいました。
じつはこの宿泊施設、お寺がやっているんです。私たちは素泊まりでしたが、写経や座禅の体験プランもあるみたい。
が、直前でも取れ、「ホテルは寝るだけ」と割り切るなら、どちらの宿も必要十分。また、季節や繁忙期を問わず、お値打ち価格なのも、魅力的です。
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