冒険ひとり旅 - cozy-nest　小さく整う暮らし

社休を利用して、平日に山歩きを楽しんできました。

今回のルートは、六甲全山縦走路の一部。

六甲全山縦走路は、日本の六甲山脈にある全長56kmといわれるトレイルコースのことです。通常、須磨浦公園を起点にし、その後、山脈を縦断しながら様々な山や景勝地を巡り、宝塚を終点とするコースです。

有名なトレイルランの大会が開催されるなど、とても整備されたルートで、途中で店や自販機なども点在していたり、しんどくなったら街に下りられるエスケープルートも充実していて、体力がない私には安心して挑めるトレイルのコースです。

暑くなる前に、終点の宝塚から摩耶山を逆走、そして起点の須磨浦公園から電車の駅のある鵯越駅からは、すでに２日に分けて歩いたので、今回は鵯越駅から摩耶山までの、未踏ルート約12kmです。

山歩きって、ジムのように身体を鍛える目的もあるけど、私にとっては精神的に開放される行為でもあるんです。

どんどん歩いていると、普段は意識せずともいろいろ浮かんでくる雑念のようなものが無くなり、次第に身体を動かすことに集中できます。

つぎの一歩を踏み出す場所を選んだり、足裏の感触や、自分の呼吸や足の疲れや痛みの状態、呼吸や暑さ寒さなどの感覚、そして自然から感じる音や匂い、風、雨。

家ではトマトジュースしか飲んでなかったので、歩き始めて1時間ほどでおにぎりと凍らせてた麦茶を朝ごはん代わりに。

次第に、雑念から身体が自然から受ける感覚に集中します。
それが、まるで瞑想のような状態になるんです。

雑念が全くなく、ただただ歩いている状態は、普段知らずに受け取っているストレスから全く開放される状態。

そして、それが数十分たつと、こんどは身体感覚もなく、意識が浮いている感覚になるんです。
まるで、山を歩いている自分を、空から見下ろしている鳥になったような浮遊感に包まれます。
身体から魂へ。身体から無へ。
風が吹いたその瞬間、浄化され、森と一体になって、透明になったような錯覚に陥ります。

凍らせたオレンジで2度目の休憩。シャリシャリしてて美味！

山歩きをするまでは、そうした感覚になったことがありませんでした。

その、得も言われぬ高揚感のようなものを体感するために、定期的に山に行きたくなるんです。

さて、その高揚感を破るのが、のどの渇きだったり、空腹だったりします。たいてい1時間ほど経過しているので、少しだけ休憩します。

家から持ってきたコストコのマフィンと、自販機で買ったコーヒーで3度目の休憩。

15時すぎ、目的地の麻耶山にある掬星台に到着。六甲全山縦走路、完走（走ってないけど）！

日本三大夜景の一つである掬星台では、神戸市や大阪湾の美しい夜景が楽しめ、特に夜に訪れると幻想的な景色が広がります。ケーブルカーとロープウェイでも行けるので、登山しなくても登ることができます。

平日来たのは初めてだったけど、日本人が全くいなくて、韓国語と中国語しか聞こえてきませんでした(;^_^A

掬星台のベンチで、おやつのオートミールとオレンジの残りを食べました。

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この日は、帰宅を急いでいたので、帰りはケーブルカーとロープウェイで楽ちん下山。

富士山以来、本格的な山歩きは久しぶりでしたが、6時間の冒険はとても充実したものになりました。
子どもが大きくなった友人は、もう泊りがけで旅行に行ったり、登山に行ったりしている人もいて、ちょっと羨ましい。
まだまだほっとけない子どもがいる私は、半日で精いっぱい。
それでもいまはこれでいい。6時間の冒険で十分一人旅気分を味わえました。
次はどこいこうかな？