今日は阪神淡路大震災があった日。
その日のことは、語り継がれていて、こちら関西では、多くの方の記憶に残っています。
でも、私たちはすぐに安全に慣れてしまい、意識しないと備えることを忘れがちになります。
先日の雪の中でのキャンプでは、備えが足りず、失敗続きでした。
【振り返り】心地よさとは対局の冬休み - cozy-nest 小さく整う暮らし
山の中のキャンプは、ある意味極限状態。
水、食べるもの、燃料、衣類、寝具は、すべてあるものだけで過ごします。
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以前、富士山麓でのマイナス5度でのキャンプをしたので、その時と同じように考えていました。
でも、ある程度整備されたキャンプ場と、山の上では、また状況が異なりました。
極限の状態で起きた困ったこと
・火がつかない
・火力が出ない
・水が出ない
・気力がない
火がつかない!
いつもならすぐ着火するガスバーナーですが、低温のためか点火スイッチが付かない。
予備でいつも持っているライターは、フリント式といって、標高が高い気圧の低いところでも比較的火が付きやすいといわれています。
でも、寒さで手がかじかんで、なかなかうまくライターを操作することができませんでした。
ようやく火はついたけど、親指が痛かった。
火力が出ず、お湯が沸かない
低温には比較的強いガスが充填されているアウトドア用のガスボンベを持って行ったんですが、低温すぎて火力が全然でない。ガスを燃やすと、気化熱でガス缶が冷たくなり、冷やされた缶の中ではガスが気化しにくくなり火力が極端に弱まります。
富士山麓の氷点下でのキャンプでは、焚火をしていたので、低温下でこんなにもガスが使えないことを知りませんでした。
知識としては知っていました。でも、実際にこんなにも火力が弱まってしまうとは。知っているのとやるのとでは大違い。
仕方がないので、使い捨てカイロや手でガス缶を温めながら火を使いましたが、そのたびにお湯から離さなければならず、またお湯が冷めていく、の繰り返し。手が凍りそうでした。
火力が出ないから、低温でお湯が冷めるスピードも速く、お湯を沸かすのに、かなりの時間を要しました。
朝ごはんのパンも凍っていたのでフライパンで温めなおしました。ガス缶が凍っているの、見えますか?
水が出ない
山頂といえども、一応キャンプ場なので、水道はあります。
が、水道が凍結するので、使えず、5分ほど離れた管理棟に水をもらいに行く必要がありました。
これ、行く前から知っていた情報ではあったんですが、寒くておなかが空いている条件下で、離れた管理棟に水を汲みに行くのは地味に辛かったです。
もし、水道が使えない情報を知らなかったら、大きい水袋も持っておらず、管理棟と何往復もしなければならなかったかもしれません。
火をおこす気力がない
キャンプ場では、薪の販売もあり、所定の場所で焚火もできます。
焚火は大好きですし、火も難なく熾すことはできますが、薪を購入したり(または買ったり)、クッカーにつくススの掃除や、服につくにおいのことを考えると、この日は焚火をする気力がありませんでした。
とにかく、今までにないくらい歩いて、くたくたでしたし、次の日もたくさん歩く予定だったので、焚火はしませんでした。
いつものキャンプなら、気楽に焚火を楽しめるのですが、山の上では焚火を楽しむ余裕がありませんでした。
水も火もなければ、調理することも白湯を飲むことすらできません。
なんとかお湯を沸かして調理できましたが、想像以上に手間取りました。
極限状態のキャンプをして、ほかにもいろいろわかったことがあります。
ほとんど保温しないペラペラなテントでも、寒さを感じずに手持ちの冬用寝袋、マットで十分に寝られること。
朝の凍ったテント。
以前の氷点下だった富士山麓キャンプでは、豆炭あんかを使ったんですが、今回は豆炭あんかもなし。それでも暖かく寝られました。
いざ、何かの理由で真冬に家から放り出されても、いつも使っているマットと寝袋があれば、暖房器具なしで暖かい寝床を確保できることがわかりました。
調理する気力が沸かないこともあるので、簡単に食べられるごはんも必要なこと。
じつは、この日の夜に食べようと思っていた、お鍋と締めのうどんの材料を冷蔵庫に入れたまま、持っていくのを忘れて、登山の前にコンビニで袋麺と味卵、ソーセージを買ったのでした。
火力がでず、気力もなかったので、もし用意していたお鍋だったら、もしかして食べられていなかったかもしれません。
極寒の中、ようやく食べられた袋ラーメンの、なんと美味しかったことか!
あと、ゴミももっと出ない工夫が必要でした。
当然、考えて持っては行ったつもりでしたが、思ったよりもゴミが出ました。
寒かったので、鼻をかんだティッシュとか、コンビニで買った卵やソーセージの袋など。
あと、出発の日の朝ごはんに、バナナを2本食べたんですが、皮がけっこうかさばりました。
重たい大きなゴミをもって歩くのは、あまり楽しいものではありません。
極限状態でのキャンプ。
いろいろ失敗もし、困ったことも起こりました。
本やネットで得た情報をもとに、備えていたつもりが、実際やってみると思っていたのと違う。
でも、5分離れたところに管理棟があり、もし本当に危険があったらそこに逃げ込むこともできる、という状況での仮の極限状態でした。
ある程度の安全を担保できる環境で、失敗をする経験は大切です。
登山やキャンプは、水やトイレ、燃料が制限されるという意味で、ある程度の安全な中、楽しみながら災害に備える練習にはもってこいです。
初めてキャンプをしたとき、夜の暗さに驚きました。
でも、今はそれも慣れています。
小さい子がいたら、それだけでも怖いかもしれません。
いくら備えていても、それを使い慣れたりしていなければその時に使うことはできないし、危機的状況では命を守ることはできないかもしれない。
でも、少し不便な状態を経験しておいたり、慣れたりしていたら、いざというとき心強いのは、間違いありません。
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以前、本当に災害にあったときにも、いろいろ学びました。
自然災害に加え、現在は戦争や重要インフラへのサイバー攻撃など、人為的な災害のリスクが高まっています。
明日、電気やガス、水が使えなくなったら?
大きな災害があった今日、そのことを想像してみます。
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