神社仏閣好きな友人に誘われて、奈良県にある室生寺までハイキングに行ってきました。
難波から近鉄に乗り、榛原で下車。そこから20分ほどバスに乗り、高井バス停まで。
そこから、室生寺まで、約2時間半のハイキング。
途中には、森に囲まれた里山の田園風景。まるで、日本昔ばなしに出てくるような景色が続きます。
出会った、本物の水車小屋。
中で蕎麦粉など挽いていたら面白いな。
お目当ての室生寺に行く途中、友人の希望で龍穴神社に立ち寄りました。
手前には、樹齢1000年を超える杉の聖木が迎えてくれます。
誰もが圧倒されるような、荘厳な佇まい。
スピリチュアル要素が劇薄の私でさえ、なにかを感じずにはいられません。
龍穴神社は、その名の通り、「龍の穴」を祀った神社だそう。
岩の狭間の穴を神が宿るとして祀る、それが日本の心。あらゆるものに神が宿ると信じてきた日本は、古来からいわゆる「多様性」を認めてきていました。
神社の境内にも、荘厳な樹々が守られていて、森厳な空気を感じます。
その凛とした清らかな空気は、伊勢神宮を思わせるような厳かさ。
少し歩くと、祀られている「龍の穴」を見ることもできます。柔らかに落ちる清流の音を聞きながら、そこに立ち止まると、身も心も洗われるようです。
思いがけない素敵な寄り道を後にして、室生寺へ。
室生寺は、高野山などが女人禁制だった時、女性を受け入れたため、鎌倉時代から「女人高野」として親しまれているお寺です。
中には、平安時代から現存する国宝の建造物や仏像が大切に保管されています。
仏像好きな友人は、本堂にある菩薩像などを熱心に見ていましたが、私はむしろ古い建物に圧倒されていました。
1000年以上もある木造の建物というだけで、ほんとうに尊い。日本人で良かった。
敷地内の最も奥にある「御影堂」。古い石段を登らなければ辿り着きません。
不思議な形をした杉の木立に圧倒されつつ、石段をひたすら登ります。
別料金で拝観できる宝物殿のなかには、国宝や重要文化財の仏像を拝むことができます。
私が興味が湧いたのは、そこにご鎮座されている「十二神将」。
全部で12体あり、12方位を守護している武将像です。
中は、撮影が禁止されているので、画像をお借りしています。
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よく見ると、頭には、十二支の動物が載っているんです。
武将像だから、像は怖い顔をしているのに、頭に付いている動物がとっても可愛らしい。
例えば、卯神の頭には、うさぎが付いているはずなのですが、みるとハムスター見たいのが載っています。
司書さんに聞いてみると、うさぎの耳が折れて今はハムスターみたいになってしまっている、とのこと。 うさぎのほっぺが赤く塗られていて、とっても可愛らしいのです。
鎌倉時代から、こうしたユーモアさ、遊び心は、いまの日本文化に受け継がれていると感じます。
神将の髪型とか、もうドラゴンボールのスーパーサイヤ人そのものにしか見えない。
じっくりと国宝級のお宝を堪能していたら、予定時間がオーバー。
お昼を食べる場所を探している前に、よもぎ風味溢れる回転焼きをいただきました。あんこの素朴な味が疲れた体に染み渡る!店内では、川を眺めながら休憩できます。
この日は公園で持参したお昼を食べてから、歩く予定だった室生口大野駅までバスで戻りました。
室生は龍神の里と言われています。
今回立ち寄ったのは、龍穴神社と室生寺だけだったけど、ほかにも龍鎮神社、龍王ヶ渕も是非訪れたい。
スピリチュアル好きな友人曰く、その干支の年に、干支にまつわる場所を訪れると良いらしいので、今年中にまた続きを行こうと約束しました。
実は、奈良は正直あまりいいイメージ持っていなかったのです。京都に比べて地味で暗い印象を勝手に持っていました。
が、今回、ゆっくり散策して、奈良の魅力と奥深さに圧倒されました。
京都もいいけど、今や外国人だらけでなかなかゆっくり観光できません。
一方で、まだまだ穴場の奈良。人だらけになる前に、また行っておきたい場所。
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