先日、入手したドーバーパストリーゼ。
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食品にも使える、アルコールです。
物品の消毒には、こちらのアルコールをつかっています。
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掃除に使う分には、安価でとてもよい働きをしてくれているバイオエタノールですが、食用として使えないため、口に入っても安全なドーバーパストリーゼを入手したのは、ある実験をしたかったから。
それは、水が使えない環境下で、エタノールで食器を綺麗にできるか?試したかったからです。
昨日、お昼のカレーとサラダを食べた後、エタノールでお皿を拭き上げて、再度使えるくらいまできれいにできるかどうかやってみました。
アルコールでカレーを食べた後の食器を洗浄してみた
準備するものは、ドーバーパストリーゼ、または純度の高いエタノール。そして、ウエス(使い捨て布)。
今回たまたま準備した使い捨て布は、不要になったガーゼ生地のかけ布団カバーをいちど洗ったものです。もちろんキッチンペーパーなどでもいいでしょう。
食べ終わった直後の食器はこんな感じ。あまりきれいな画像でなくてすみません。
まず、エタノールなしの乾いたウエスで、汚れた食器を拭きます。
エタノールを使わなくても、目に見える汚れの80%くらいは取れた感じです。
拭き上げ2回目。今度は、ちょっとたっぷりめのエタノールを吹き付けて湿らせたウエスでさっきの食器を拭きました。
汚れの95%ほどは落ちている感じ。
ただ、最後のほうにふいたお皿は、残っている汚れは少し多めです。
拭き上げ3回目でほとんどの汚れが落ちました。
このまま食器をつかっても差し支えないくらい。カレーの匂いも残っていません。
最後に、もう一度、食器の表と裏を仕上げ拭きしました。
消毒もされているので、普通に洗ってふきんで拭いたお皿より雑菌は少ないと思われます。
ついでにお鍋もきれいにしてみた
そして、ご飯を炊いたお鍋も洗わずに拭いてみました。
ご飯を炊くのに使ったお鍋は、クリステルの18cm。
一般的なステンレスのお鍋で、底は厚いけど側面は軽量化するためそれほど分厚い構造出ないため、重すぎず、でも調理しやすいバランスの良いお鍋です。
クリステル18cmは、我が家では最もよく炊飯に使うお鍋で、最大3.5カップ(約4合)くらいまでのお米を炊くことができます。
この日の昼食は、4人分3カップの米を炊きました。
このクリステル、とっても使いやすいのですが、中は表面加工などはされていないため、つるっと汚れが取れるわけではありません。
そこで、少量、約100ccの水を入れて再加熱し、そのお湯をつかって鍋底や鍋側面に付いているご飯をこそげて、おおまかなご飯の残りをとります。
そのゆるいおかゆのようなお湯を捨てた(食べた)あと、食器を拭き上げた要領とおなじで、エタノールなしでウエスで乾拭き。この時、ウエスは乾いた状態でなく、水を含ませて絞ったほうがご飯がきれいに落ちました。捨てるお湯をちょっと残しておいた方がよかった。この時点で、もう次このままご飯をまた炊いてもいいくらいほとんどの汚れがとれました。
我が家には表面加工されたお鍋はないんですが、こういうときは樹脂加工されたようなお鍋を使う方が、らくにきれいになりますね。もしかしてアルコールもいらないかも。
念のため、エタノールを吹き付けたガーゼで仕上げ拭き。
カレーのお皿よりもかんたんにきれいになりました。
4人一食分の食器を洗浄するのに使ったアルコール量は?
パストリーゼの使用量を知るために、使う前と使った後の重量を測ってみました。
実験前
478g
実験後
466g
478g→466g
今回、実験に使ったお皿は、カレーを食べたお皿4枚、油脂の入ったドレッシングでたべたサラダのお皿が4つ、そして4人分のスプーン、お箸、しゃもじ、ご飯を炊いた18cmのお鍋。
4人分、1食分の食器を、きれいに拭き上げるのに使ったドーバーパストリーゼは12gでした。パストリーゼの比重(アルコール度数77%)はおよそ0.87237なので、今回使用したパストリーゼ12gの容量は、約14mlです。
私の購入したパストリーゼは500mlなので、今回くらいのお皿をきれいにするとすると、パストリーゼ1本で、4人分の食器を35回分きれいにすることができる、というわけです。
1日3食分片付けるとすると、500mlのパストリーゼで約10日分の食器を洗浄することができます。
手指消毒にもお皿洗いにも!災害時に使える、アルコール
断水時、お皿を汚さないように紙皿や紙ボウルを用意して、それらを利用したり、食べるお皿やお椀にラップをかけてお皿をよごさないよう工夫する。お皿やお鍋をよごさないようにポリ袋クッキングを活用する、など、食べた時のお皿を汚さない工夫は色々あります。
もちろん、被災した時には使ったお皿をきれいにしたりする気持ちの余裕がなくなりそうなので、紙皿や紙コップに頼ってもいいでしょう。でも、紙皿や紙コップだと、断水が長引いた場合は不足することも考えられ、またゴミも大量に出ます。
ラップをかける方法を試したことがありますが、お椀にお味噌汁を入れたときなどはなんとなく飲みにくいし、ラップを敷いたお皿でカレーを食べるとラップに食品がのこり、きれいに食べきることができません。また、こちらも紙皿ほどではないけど安易に燃やせないゴミが出ます。
ポリ袋クッキングは、2人家族など、いちどに作る量が少ない家庭ならとても有効ですが、普通にご飯を炊くよりより長い加熱時間が必要なこと、そしてやはりポリ袋のゴミがたくさんでること、食べにくいことが難点。我が家のような大食らい5人家族では、ポリ袋クッキングをするのに大きな鍋と大量のお湯、加熱時間を要して、あまり現実的ではありませんでした。
お皿を汚さない他の方法ももちろん考慮しつつ、お皿を普通に使い、エタノールで拭き上げて洗った以上にきれいにする方法は、災害のときの断水時などに、我が家のような大食らい家族の場合はもっとも有効なチョイスかもしれません。
断水時には、飲み水の確保が第一。手をあらう水も最小限になり、お風呂も入れず、当然食器を洗う水なんて後回し。
食品にも使えるエタノールを一本災害用に常備しておくと、水を使えない環境下では、
・手や体を拭いたり
・食器や器具をきれいにしたり
・停電中冷蔵庫の中の食品を長持ちさせたり
・アルコールストーブの燃料にしたり
と、色々な用途に使えます。
開封したアルコールは、徐々に揮発してしまうため、未開封の食品にも使えるアルコールを一本、災害用に備蓄しようと心に決めた、貴重な実験でした。
食器を拭くのに使えるエタノールの種類
食器を拭けるアルコールは、食品添加物として認められているアルコールです。
一般的に燃料用アルコールとして売られているものは、毒性のあるメチルアルコールが入っているので厳禁。また、エタノールと水以外の添加物で、食品用に使えないものもだめ。トイレの掃除用などは、食用できない界面活性剤などがはいっているものもあり、不可です。私が普段使っているバイオエタノールも、エタノールと水以外の成分が全て明示されていないので不可(メタノールは入っていない)。
「まな板の消毒」「まな板に直接かけられる」ものなら大抵OKでしょう。まな板も食器と同じですから。消毒の用途で、まな板に直接かけて、蒸発したらそのまま使えるものを選んでください。
消毒用エタノール
エタノール95.1~96.9vol%含有。こちらも少々割高。
消毒用エタノールIP
IP(イソプロパノール)含有で、免税されたエタノール。
エタノール76.9~81.4vol%含有
いっときよりもエタノールは入手しやすくなったとはいえ、まだまだ高価な売り方をしているものが多いですね。
上記のリンクは一例です。食器の洗浄に使えるエタノールは、他のメーカーのものもあると思うので、探してみてください。
私は、ものの消毒用には、あいかわらず安価なバイオエタノールを使おうと思っています。
燃料として使う分には本来の目的なので、こちらも災害備蓄にもなります。今回は4Lx4本注文しました。
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