cozy-nest 小さく整う暮らし

男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

【防災】除菌用アルコール「ドーバーパストリーゼ」でご飯を炊く


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台風10号は通り過ぎましたが、九州では局所的に大きな被害があったようです。停電の続く地域にお住まいの皆様、お疲れが出ませんように。


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さて、昨日の記事では、食器(まな板)の除菌に使える、ドーバーパストリーゼで食器をきれいにしてみました。


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この記事に書かれていた時のお昼は、カレーとサラダでしたが、そのときカレーのご飯を炊くときにもエタノールが主成分のドーバーパストリーゼを使ってみました。

除菌用のエタノール「ドーバーパストリーゼ77」を燃料に

エタノールでご飯を炊く、と言っても、当然、米を炊くときに使う水の代わりにパストリーゼをいれるわけじゃありません。

水は通常通りの飲用水を使い、炊くときの燃料としてエタノールを使います。



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使うのは、「パストリーゼ77」とアルコールストーブ。


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アルコールストーブ、別名アルコールバーナー。
ストーブという名前で呼ばれているから、暖房器具だと思っちゃいけません。要するにコンロです。アルコールを燃料とするバーナーで、アウトドアや登山、軍用などで調理や湯沸かしに使える、手のひらサイズの極小コンロです。








アルコールストーブの燃料として売っているアルコールは、通常メチルアルコールが主成分でこちらのほうがコスパが良い。
薬局でも簡単に手に入る、燃料用アルコール。


でも、メチルアルコールは毒性が強く、燃料以外の使い道が私の生活にはありません。一方で、エタノールなら手指や器具の消毒に使えます。

日常的に大量につかう燃料なら、少しでも燃費が良い方が助かるけど、キャンプや災害など、非日常で使う道具は、できるだけ日常的に使えるものと兼用がのぞましいと考えます。ものを増やしたくないし、消耗品ならローリングストックでいつでも古すぎない備蓄ができるからです。


というわけで、アルコールストーブの燃料は、一般的なメタノールが入っていない、エタノールを使うことにしています。




トイレなどの清掃に使っているこちらのエタノールは、もともと消毒用でなく燃料用なので、当然アルコールストーブに使えます。こちらはエタノール88%。除菌用としては少量の水を加えて使っています。


今回は、除菌用として最適化された、燃料用エタノールよりもアルコール濃度が77%と低い、パストリーゼ77を使ってご飯が炊けるか実験してみました。

ご注意!除菌用エタノールを燃料として使うのは自己責任で。

ご注意!
念のためお断りしておきますが、あらゆる除菌用エタノールは「火気厳禁」となっています。
アルコールは引火性が強いので、適当な器具なしでは火災の恐れがあります。

また、そもそも「燃料用」としては作られていないので、この記事の内容を試すのは、くれぐれも自己責任でお願いします。
やけどや事故、火災が起こっても、私は責任を負いません。



除菌用エタノール「ドーバーパストリーゼ77」でご飯を炊いてみる

一つ前の記事でも書きましたが、炊く米の量は3カップ(約3合半)、使用するお鍋はいつも使っているステンレスのお鍋、クリステルの18cm。


米をいつものように洗って30分ほど浸水します。
その間にアルコールストーブにパストリーゼを入れます。このときは約60ccのアルコールを入れました。


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私のアルコールストーブは、トランギア のアルコールストーブTRB25。アルコールストーブといえばこれ、という定番中の定番です。





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アルコールストーブ専用の五徳ももっていますが、単体で使うことを想定して、台所でいつも使っているガスコンロの五徳をアルコールストーブに流用。




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ガスコンロの五徳を二つ重ねると、ちょうどいいくらいの高さに。
ガスコンロの五徳は通常の使い方ではありません。滑りやすいので気をつけて。




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アルコール度数が低いせいか、なかなか点火しませんでしたが、ライターですこし火口を炙ると、アルコールが気化して、無事着火しました。


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火は少しだけ赤い炎が出てます。
また、いつも使っているバイオエタノールより少し炎の上がり具合が小さい。




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右がパストリーゼを燃料にしたトランギア 。左がガスコンロの小さい火口を1 /3くらいに絞った炎。パストリーゼを使ったアルコールストーブの火力があまり大きくないのがわかります。
時間はかかりましたが、なんとか沸騰しました。





トランギア のアルコールストーブは、火力調節蓋が付いています。パストリーゼの炎はかなり小さめなので、弱火にする必要があるかどうか迷いましたが、いつもの手順で沸騰後一応火力調整蓋を被せて弱火にしました。

弱火にしてから10分して、火からおろして放置、蒸らします。いつもの炊き方と同じ。
アルコールはまだわずかに残っていて、まだ炎が残っていました。





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さて、仕上がりです。
4人分、3カップのご飯も、いつものようにご飯が炊けました!
味も仕上がりもほぼいつもとおなじ炊き上がりです。





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その後、カレーを美味しくいただきました。




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ご飯を取り除いた後。焦げもなく、きれいに炊けています。





除菌用エタノール「ドーバーパストリーゼ77」はご飯が炊ける


今回、除菌用のエタノールを燃料に、3カップ(約3合半)ご飯を炊いてみたところ、大成功でした。

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大飯食らいの我が家の一食分3カップのご飯が炊けたのですから、普通の食欲のご家庭の量なら、十分に炊くことができます。

カップ麺や飲料水をつくるため、お湯を沸かすのは余裕です。
のちの実験では、ドーバーパストリーゼ約10mlにつき、200ccのお湯を沸かすことができました。
私の買ったパストリーゼは500mlなので、一本で約10Lの水を沸かすことができる計算です。

ただ、実験したのは9月の熱い日でしたので、水温が低い冬などではより多くのエタノールが必要になります。

除菌用のエタノールは、エタノール濃度が77%あれば、災害時の燃料として使えることがわかりました。

ドーバーのパストリーゼは、カテキンなど別の添加物がはいっているため、常用するとアルコールストーブ本体を傷めるおそれがあります。とはいえ、食器の洗浄にも使え、手指も消毒でき、燃料にもなるパストリーゼは、いざという時のための備蓄として、キープしておいたら役に立つに違いありません。




消毒用エタノールを燃料として使うなら、添加物のない消毒用エタノールか、無水エタノールを希釈して使う方が良さそうです。






再度ご忠告しますが、消毒用エタノールは基本的に火気厳禁です。
燃料用として作られたものではないので、お試しになる際には、くれぐれも自己責任でお願いします。
また、消毒用エタノールを燃料用として使う際は、アルコールストーブを傷める可能性もあるので、その辺りもご承知おきください。




アウトドア製品にしておくのは勿体無い!おすすめのアルコールバーナー

私の使っているアルコールストーブはこれ。
アルコールバーナーの代名詞と言われている老舗のトランギア 製。


火力調整蓋が付属しているので、火力を中火、弱めの中火、弱火の3段階くらいに調整できます。


アルコールストーブを使うにはごとくが必要。トランギアの純正五徳。純正ごとくは4種類あるほか、多数のメーカーからもごとくが発売されています。



私は、小さいクッカー(お鍋とフライパン)と五徳、お鍋用のハンドルがセットになっているこちらのセットで購入しました。


こちらのセット「ミニトランギア 」は、海外のミニマム装備を好むウルトラライトハイカーに人気のようです。
蓋が樹脂加工されているので、小さなフライパンとして使るため、キャンプのとき以外でも、一人分の夕食の焼き物を温めなおすときにも普段使いしています。



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ミニトランギア のクッカーで焚き火で炊いたピラフ。
少し厚手のアルミの小さなお鍋は、とても調理しやすく、家のガスコンロ、アルコールストーブ、小枝を拾った焚き火でも上手にご飯を炊くことができます。


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蓋は小さなフライパンとして使えます。普段使いに卓上で煮物を温めなおしたりするとき、一人分の焼き物をするときも重宝しています。


お湯を沸かすだけなら↓のアルコールストーブがおすすめ。日本を誇るメーカー、エバニュー のアルコールストーブ。

重量は34gと、卵1個分より軽い。チタンの軽量性と強い火力が売り。強火力なので燃費は悪いですが、お湯はすぐに沸かすことができます。
トランギアより火力調節は難しいので、湯沸かし専用で。災害用の備蓄がレトルトを温めるだけ、というならこちらがおすすめです。



エバニュー のステンレス製のアルコールストーブ。こちらはごとくとセット販売。



別売の火力調整蓋をつければ、最低限の調理が可能に。



登山などに行かず、荷物の重量を問わないキャンプや災害用に一つ持つなら、信頼のエバニュー製の火力調節できるこちらがおすすめ。トランギア より安価です。


今日の記事では、手のひらサイズの小さいアルコールストーブと、除菌用のエタノールである程度の調理ができるという実験でした。
災害用の燃料としては、カセットコンロとカセットガスがよいと思います。
万が一、カセットガスがなくなってしまった時、そしてカセットコンロともう一つ火口が欲しい時。
たとえば、カセットコンロで調理しつつ、アルコールストーブでお茶を沸かしたりできるわけです。
アルコールストーブとアルコールをカセットコンロのバックアップとすれば、不便な避難生活の快適度が向上するでしょう。


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