やまさんことやまぐちせいこさん。 私と同じ、家族で少ない暮らしをされている代表です。本を出るのを心待ちにしていました。
最近、2冊の本を出版されました。
そのうちの、ちょっと先にでた「少ない物ですっきり暮らす」を読んでみた感想です。
ひとことでいうと、
「とっても清々しい家」。そして読了感も「清々しい」本です。
やまさんのインテリア
まず、とてもお家の中がきれいに整えられています。
無印の、無機質なデザインながらも、天然の素材を上手に活かしたインテリア。モノは極めて少なく、飾っているものは何もないのに、寒々しい感じとか、部屋の冷たい感じが全くしません。
やまさんがお掃除が好きというだけあって、空気までも清々しい感じがするのはさすがです。
興味ぶかかったのは、やまさんがはじめから持たない暮らしをしていたわけではなく、DIYや北欧インテリアに凝っていた時もあり、そのあと現在の暮らしに変化した経過が載っていたこと。
表紙の、やまさんが洗濯物をたたんでいるお部屋の畳は、置き畳だそう。ミニマムな暮らしに、畳はベストマッチだと思います。置き畳ながら、エッジに木をはめ込んで、きれいに処理されているのを、本の写真で確認できます。これなら、工務店に頼まなくてもできそう。
そして、シンプルな暮らしになったきっかけは伊礼智さんの「小さな家70のレシピ」を読んでからだそうです。
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伊礼さんは、コンパクトな家をモジュールで作ることで有名な建築士。わたしも伊礼さんの本、大好きです。
コンパクト、モジュール化。そういえば、無印の商品にも共通するものがありますね。
モノが少ないメリット
やまさんが上げている、モノが少ないメリット。 あまりここで細かく書くとネタバレになるので控えますが、家のメンテや探し物の時間がなくなるというのは、大きく頷ける事実です。
やまさんのお洋服は14着
やまさんのワードローブ全14着を一着ずつ写真で載せてあり、これから服を減らしたい人には多いに参考になると思います。
わたしも、服の嗜好はちがえど、やまさんの服の持ち方は、大変参考になりました。
やまさんは、白のボトムスを制服化していて、3着同じものを所持されています。わたしは、黒のスカートを2着制服化しているので、これもおんなじ!と思いました。
いいな、と思ったのは、色違いの靴下で服の変化をつけること。 服は同じでも、靴下の色でコーデの変化をつけるのです。
バッグや靴などの小物で変化をつけるなら、高いし、たくさん揃えるのに場所もとるし、飽きてもすぐに捨てられない、など困ります。
でも、靴下なら、安いし、場所もとらないし、摩耗するからそのあとまた違う色を試すなどのチャレンジもできます。 わたしは黒しか持っていないのですが、靴下で変化させるのは、やってみたいなと思いました。
やまさんワードローブ 補足
ところで、本に掲載されているやまさんの服は全てカジュアル。 喪服や式服はどうしているんだろう?と疑問に思っていました。
謎が解けました。
【ブログ更新】
— パパス@ミニマゾク (@minimazoku) February 23, 2016
ミニマリスト主婦のやまぐちせいこさんの冠婚葬祭の服装とは?https://t.co/ZgrjKELhQv pic.twitter.com/yT4JcepvEF
本とは別途に、黒のフォーマルウェアを所持されているそうです。 靴もフォーマル用にもう一足お持ちなのでしょうか?それとも本に載っていた2足だけの靴のうちの黒い方を履かれているのでしょうか?気になります。
なんと、カットソーにもアイロンがけをするやまさんの写真が載っています。 丁寧な暮らし振りに脱帽です。 わたしは、ブラウスでも、アイロンかけないのに・・・見習いたい、けど、今はちょっと無理かな (悲)
ミニマリストと家族の持ち物
とくに共感できたのが、 「家族共有でつかうものは家族の意見を大切にする」
「家族のものの処分は必ず相談してから」
「人のものには手を出さない」
私もその通りだと思うし、それを実践しています。
自分はミニマリストだと思いますが、家族は違います。 個人所有のものは、私のものじゃないし、選ぶのも本人に任せる。 家族でミニマムな生活をしていくには、とても大切なことだと思います。
一人の方がラクだし自由。 でも、家族を持ち、生きることを選択したなら、その家族一人一人の欠点や違いをも受け入れることが大切だと感じます。
一人でミニマリストをしている佐々木典士さんの本を読んだときには、「一人暮らしならできる」と正直思いました(佐々木さん、ゴメンナサイ)。でも、家族と暮らしていくときには、かならず価値観の違いから衝突も起こるはず。それとどううまくつきあい、家族と心地よい生活をしていくか?
この本には、そのヒントがたくさん散りばめられています。
もう一冊の本「無印良品とはじめるミニマリスト生活」
やまさんのことは、昨年のESSE9月号「引き算の暮らし方」で一緒に掲載された時に知りました。 その時の、無印のリアルショールームのようなお部屋で暮らしている写真の記事をみて、「やまさん、絶対近いうちに無印の本出す!」と予感していました。
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こちらの本は、まだ所持していなくて、店頭でチェックしただけです。 「少ない物ですっきり暮らす」は、「暮らし」そのものをテーマに、そして「無印良品とはじめるミニマリスト生活」は、主に「住」に関わる整理収納インテリアの実践をテーマとしている印象です。
私のおすすめは、まず「少ない物ですっきり暮らす」を先に読み、やまさんの清々しい暮らし振りに感化され、モノを減らした後、「無印良品と〜」を読み、実践するのがオススメだと思います。
いきなり無印良品とはじめるミニマリスト生活を読んで、無印グッズをかっても、まず減らさないと、やまさんの部屋のようにすっきりにはならないことを断言します。
そういう意味でも、これからモノを減らしたい人、そしてもっと減らしてみようかなと思う人に、この「少ない物ですっきり暮らす」は、とってもオススメできる本です。
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少ないと本当にラクなんです
昨日は桃の節句でしたね。
我が家では手のひらサイズの小さいお雛様を楽しみました。
昨日で見納め、今朝にはさっさとお雛様をしまいました。これで嫁き遅れる娘はいませんが。
小さくて軽いと、片付けるのも簡単です。