私の所属している「友の会」では、家事や家計にまつわるいろいろなことを共に学びあっています。今年のテーマは「防災」。
ここ1週間ほどは,災害でライフラインが止まった時の食事として、どんなものが食べられるのか、皆で試し、ライングループで活発に報告しあっています。
ポリ袋クッキングをはじめ、生では食べきれない野菜や果物を干し野菜にしてみたり、蒸し器で次々と料理していったり。皆のアイデアは無限です。
私も、災害時を想定して、最小限の水や燃料を使って、効率よく調理する方法をいろいろ試してきました。
何度かポリ袋クッキングにも調理しました。
が、ポリ袋クッキングは、我が家には災害時に向かない、と感じました。
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ポリ袋クッキングは技がいる
ポリ袋クッキングは、少しだけですが、知識と技が必要。
3回ほどやってみたところ、コツのようなものはつかめましたが、しょっちゅうやっているわけでなないので、わすれないように時折訓練が必要です。
災害時には、気が動揺して、不慣れなことはできません。いつもやっていない特殊な方法で調理するのは、なかなか難しい。災害時にポリ袋クッキングをできる人は、普段の料理でもポリ袋クッキングを取り入れている人です。
ポリ袋クッキングは大きな鍋が必要
大鍋の中で、ポリ袋の中に入れた食材を湯煎で調理するので、ポリ袋を溶かさないようにするために大きい鍋が必要になります。
もちろん、ポリ袋も必要になります。
ポリ袋クッキングは大家族向きじゃない
ポリ袋クッキングは、鍋が汚れず、いろいろなおかずを同時に湯煎調理できるので、1-2人の少人数、小食の家庭ならとても有用だと思います。
一方で、湯煎にかけられる大きい鍋が必要だから、我が家のように男子ばかりの5人家族だと、普段使っている大鍋よりもさらに大きな鍋で調理しなければなりません。普段使わない大きなお鍋を持つという選択肢はありません。
ポリ袋クッキングは長い加熱時間が必要
例えばご飯を炊く時、湯煎にかかる加熱時間は40分。それより前に、大量のお湯の温度もあげる必要があります。
燃料が限られている災害時に、そんな長い時間に加熱する燃料がとれるでしょうか?
ポリ袋が心配
正直、ポリ袋を一定時間高温に保ち、その中に入っていたものを口にする。
ちゃんと、湯煎調理できます。と謳っている商品なら、なにかが溶け出たりすることはないのでしょう。
でも、なんだか気持ちよくない。
プラスチックの味がする、そんな敏感な舌は持ち合わせていません。
むしろ普通に調理したり、素手でやるよりもポリ袋やラップを使うほうが菌の繁殖もおさえられ、より衛生的だと思うのです。
そして、それは非常事態という限定的な期間なら、そんなこと言っている余裕もないでしょう。
でも、お皿がよごれないように、ポリ袋やラップを被せた器に入ったお味噌汁、おかず、ご飯。
なんとなく、好きになれないのです。まあ、これは主観的なものなので、気にしなければいいのだけれど。
また、調理のとき大量に捨てなければならないポリ袋。
いざという時には、ゴミの収集もなかなか来ない中、食品汚れのポリ袋をずっと置いておかなければいけないのは、衛生的に気を使いそう。
もし、紙や使い捨て布で拭き取ったものなら、燃やしたりもできそうなものですが、ポリ袋だとそういうわけにもいかない。
結論:普通に調理、アルコールで拭くほうが簡単。
燃料の問題は、備蓄のカセットガスやアルコールストーブ、薪を使えば何とかなんとかなるにしても、湯煎調理という慣れない方法で料理するより、普通に調理して、お鍋やお皿などの調理器具を拭いてきれいにする方が簡単だし、技術がいらない。
こちらの過去記事で、お皿を洗わず、拭き取ってアルコールで消毒する方法を試した方法を紹介しています。
エタノール系の消毒薬がようやく以前より入手しやすい価格に戻ってきています。
食品にも噴霧できるエタノール。これなら食器を消毒できます。
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こちらも食品に噴霧できる、ドーバーのパストリーゼ。まだまだ定価ではないけど、ようやく入手できそうな価格に。
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こちらはマスクにも使えるエタノール。良心的な価格です。
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色々な条件下でお米を炊いてみる
家やキャンプで、手持ちのいろいろな調理器具で、お米の種類や炊く量を買えて、炊飯にチャレンジしています。
先日は、いちばん気に入っている手のひらサイズの焚き火台を使って、ロウカット玄米1カップを炊いてみました。
VARGO バーゴ チタニウム ヘキサゴンウッドストーブ T-415
焚き火台が小さいと、炎の調節がちょっと難しいんですが、かなり薪の扱いも慣れてきたので、普通に美味しく炊くことができました。
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「ロウカット玄米」は、無洗米で、栄養価が高く、酸化もゆっくり。備蓄に最適です。
ロウカット玄米は、いつも楽天で「金芽ロウカット玄米」を製造している東洋ライスの公式ショップで購入しています。近所のスーパーよりも、楽天で買う方が安いし、重たいお米を家まで配送してくれるのはありがたい。
全く焦げ付くこともなく、ふっくらと炊けました。
燃料は、近所の公園などに落ちている小枝。
拾った小枝は、濡れていると使えないし、災害時にいつも焚き火ができる場所で火を使えるかどうかもわかりません。
でも、拾った小枝を燃料にできて、きれいな水が流れているスポットをいくつか知っていていて、その二つを使って食材を調理したり、食器をきれいにする方法を知っている。
すると、災害時にも、「なんとかなるでしょ!」と思えるのです。
2年前の秋、台風で停電、断水になった我が家。その時でも、普段からキャンプに慣れていた友人たちは、被災した不自由な生活すら楽しんでいるようなゆとりが感じられました。
今なら、キャンプ達人の友人のゆとりが、少しならわかります。
「これさえあれば、なんとかなる。」と。
あらゆる便利なものに囲まれて、知恵も手の動かし方もわからなくなっている私たち。
災害時になにが必要なのか?それらの必需品をどこでどのように賄えるのか?
普段の暮らしで、それらを意識してみる、そして不測の事態を想像して、手を動かしてみる。
少しやってみると、自分の感覚が、鍛えられていくのがわかります。そうして、感覚を鍛えているおかげで、いざというときもそれをすぐに実用できるだろう、という自信につながっています。
「これがいい」という方法は、家庭によって違います。
我が家の「これがいい」方法は、試して、やってみて、初めてわかります。
1人ではなかなか試すきっかけがなくても、友の会の皆で働きかけあうと、腰が重い私でも少しずつではあるけれど実践することができます。
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