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男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

【災害の備え】停電時にも、普段にも。最終兵器「豆炭あんか」レビュー


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豆炭あんか 防災 備蓄 停電 暖房 マメタン
秋に購入して、早く寒くなって使ってみたかった豆炭あんか。
週末、初めて使ってみたのでレビューします。

豆炭あんかとは


 

中に、「豆炭」という、成形炭を入れて使う、暖房器具。
日本で、少し前にはかなりポピュラーな暖房器具だったらしいですが、電気の普及により、もうほとんど使われなくなった暖房器具です。

電気が使えない外出時や外では、使い捨てカイロがポピュラーですね。
とはいえ、災害時に備蓄しておくには、かなり場所もとるし、コスパも悪い。我が家は5人家族なので、5人分のカイロの備蓄というのも大変。なんといっても使い捨ててしまうのがなんだかもったいない。なにかいいものほかにないかな、と思っていて、少し前から大活躍しているのがハクキンカイロ。

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ハクキンカイロは持ち運びに便利だけど、本当に寒い日、体を芯から温めるまでの発熱量はありません。そこで、見つけたのが、豆炭あんか。

豆炭あんかを買うのは、炭を使う、ということでハードルが高そうで、ずっと躊躇していました。でも、昨年の北海道の停電を機会に、本当に使える、停電時の暖房を検討してみました。今までのように、人数分のハクキンカイロと湯たんぽでも、きっと間に合っているはず。でも、豆炭あんかの使い心地、どうなの?どうしても好奇心が抑えきれない。というわけで、実際に買ってみたんです。

結果。いやもう、本当にすごい発熱量で、これ一つで家中の暖房がいらなくなるかも、と思うほど気に入ってしまいました。



冷める湯たんぽ、発熱し続ける豆炭あんか

湯たんぽも、お湯を入れたては熱々ですが、ゆっくりと冷えていきます。それに対し、豆炭あんかは中で燃え続けるので、冷めることはありません。15時間ほどは一定の温度をキープ。
そして、思っていたより「熱くない」というのが利点であることも気がつきました。
「中で燃えてる」と聞いて、手で持てないほど熱々なのかと思っていましたが、手で触れないほど熱くはならないんです。
湯たんぽが、お湯を仕込んだ直後は火傷に注意しなければなりませんが、豆炭あんかの場合は、それほど熱くならない。もちろん、必要な熱量は十分にあるんだけど、火傷するほどじゃない熱さなんです。
湯たんぽより、熱くなりすぎず、冷めすぎもしない。一定の温度をキープできるところが、湯たんぽより優れています。

とはいえ、直接触り続けたら当然低温やけどします。付属のコーデュロイのケースに入れたら、ちょうどいい感じですね。




豆炭あんか、こんな風に使います

豆炭あんか 防災 備蓄 停電 暖房 マメタン 使い方
豆炭に着火して、表面が白く熾火になったら、本体に豆炭を入れます。(この写真ではまだ着火していませんので黒いままです)




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着火剤がコーティングしてあって、使用に便利な「スーパーマメタン」を使っています。「マッチ一つで着火できる」とあるように、ほんとうに普通のライターで簡単に着火できます。






こちらは着火剤のついていない普通の豆炭。こちらのほうがコスパがいいけど、着火にちょっと手間取りそう。




豆炭あんか 防災 備蓄 停電 暖房 マメタン 使い方 着火方法
ベランダに置いてある着火セット。使っていない金属製の植木鉢と BBQ用の炭トング。あと100均のライター。


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金具を閉めたら、



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豆炭入れた直後は、ほんのり温かいお弁当のよう。本格的な暖かさになるには、1時間強、要します。
まだ2回しか使っていないんですが、かなり長い時間暖かさが持続することを確認しています。12時間以上は持続しましたが、18時間は持ちませんでした。きちんと時間を計っていませんが、だいたい15時間ぐらいでしょうか。この持続時間は、使用する豆炭により違うらしい。









家で過ごす時間が長い人にオススメしたい「豆炭あんか」

15時間ほど温かいので、我が家では平日は使いません。というのも、平日は、朝9時から夕方までは職場です。帰宅した17時に着火しても、次の日の朝9時、いや、もしかしたら昼の12時まで持つかもしれないなら、温かいのに使えない時間が長すぎてもったいないのです。だから、我が家では週末にだけ使うことになりそう。


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豆炭、燃焼中。(開けたら一酸化炭素が大量にでます。適宜換気が必要です)

一方で、家でお仕事をしていたり、専業主婦なら断然オススメ。東京、大阪ぐらいの冬なら、寒がりさんでも豆炭あんかだけで1日暖かく過ごせそうです。
一人暮らしなら、暖房これだけで過ごすのもありかもしれません。足元に豆炭あんかを置き、ひざ掛けをかけたら、一人こたつとして十分機能します。





外でも活躍!「豆炭あんか」

先週末は、三男のバスケの試合がありました。

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豆炭あんかを、以前服を作った時のリネンの余り布で作ったショルダーバッグに入れてこっそり持っていき、シューズを脱いでバッグの中に足を入れたら、底冷えする冬の体育館の中でも、まるでこたつに入っているように暖かでした。

 




豆炭あんか 防災 備蓄 停電 暖房 マメタン 収納
まさかだれもこれが「こたつ」だとは思うまい。。。




豆炭あんか 防災 備蓄 停電 暖房 マメタン 大きさ
大きなお弁当箱ぐらいの大きさはあるので、携帯に便利、という大きさではありません。でも、お湯を入れた湯たんぽのように重さはないので、近所の体育館での試合や、車での移動なら、持っていける重さです。



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躯体は金属なので一見重そうですが、中はグラスウールなので意外と軽いのです。

ながいこと、子どもたちの野球やバスケの練習、試合の付き合いをしてきましたが、吹きっさらしのグラウンドの寒かったこと(泣)。もっとはやく豆炭あんかを知っていたら、真冬のグラウンドでももっと快適に過ごせたのに、とちょっと後悔しています。






ライフラインが途絶えたときのお守りに。


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燃えたあとの豆炭。自治体により処分法が異なるそうです。私の住む市では、確認したら「燃えるゴミとして捨ててください」ということでした。


災害時、電気やガスが使えなくなったことを想定すると、豆炭あんかは頼りになる暖房器具の一つとなります。
カセットコンロを使うストーブなども良いですが、燃費がイマイチ。電気の復旧がはやければいいですが、停電が永く続いくことを考えたら、カセットコンロ以外の手段も一つお守りがわりに持っておくのもいいかもしれません。
そして、豆炭を常備しておけば、それ自体を熱源として調理したりお湯を沸かしたりすることが可能なのです。

豆炭あんかは、ボタンをピッとおせばぱっとつく便利な電気器具、ガス器具とは違い、使うに着火のちょっと一手間がかかるし、一酸化炭素がでたり、ずっと肌につけていたら低温やけどする危険性もあります。でも、ぱっとつく便利な器具以外の、原始的な道具も使えるようになっていれば、いざというとき心強いかもしれません。


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