先日2月22日の日経ビジネス。
「家の寿命は20年」
ちょっと衝撃的なタイトルです。
消費者に不利な事実は、消費者が知ろうしなければ見えてきません。
とくに、国や、不動産業者や、マンションのデベロッパーは、税収や会社の不利益になることは言うわけがありません。
家を手放すときに、「こんなはずじゃなかった」とならないよう、理解して、納得して、賢く家を買いたいもの。
買い物は失敗もつきもの。
服一着、お皿一枚手に入れるときには、悩んで買っても失敗、ということもあります。でも、家はゼロが4つぐらい違う桁数の、高い買い物なので、あまり失敗はしたくないし、本当は必要ではないモノまで買うことはあまりしたくないですね。
以前、たくさん持っていたモノたち。
私の場合、フリマやオークションに参加して多数手放してきました。
ただ「捨てる」より、罪悪感がない、フリマでお店を出す楽しさ、すこしでもお金になるというたくさんのオマケつき。
そして、そこで学んだ最も重要なことは、モノの適性価格がわかったこと。
様々なモノの価値は、市場で新品の状態で売られている価格のたった1/10から1/20と言われています。
フリマやオークションを通して、それを痛感しました。一度人手に渡った中古品。それらを買い取ってくれる人がつける価格が、そのモノのほんとうの価格です。
たとえば、新築マンション。
「新築」という、豪華なラッピング付きで販売価格が設定されています。その豪華ラッピングの価格だけで500万とも言われているそうです。
住まずとも、一度人手にわたったらその豪華ラッピングは無くなります。
戸建の場合は、土地のの価格は残りますが、建物は原価償却される消耗品。数年後、どれだけの価値に下がるでしょう?
「日経ビジネス」では、減価償却は20年としています(税制上の法律では25年)。戸建の、土地を除いた上物が4000万円だったとしたら、1年で200万、家のために消費していることになるというわけです。
土地があるからと安心はできません。世界情勢の変化により、経済も流動しています。それによって、土地の資産価値なんて平気で1/10ぐらいになったりします。そういう時は、自分の収入も減っているかもしれません。高くて長期のローンを組んで、それが払いきれなくなった場合、土地建物を最安値で売却しなければいけないこともあります。
とくに、駅から遠いなど、不便な場所の土地は、不況下では売れない、価格が下落することもあり注意が必要です。
不動産屋、住宅メーカーは、売ったもん勝ち(もちろん良心的な工務店やメーカーも存在します)。資産勝ちが下がっても、彼らは責任をとりません。
たくさんムダなものを買い込んで、そしてたくさん売って。わずかですが適性価格というものが身につきました。
それがわかると、これ以上のムダ買いを減らすことができます。
モノを買う時は、中古でも価格が下がりにくいか、または自分で使いきれるかよく考えてから購入するようになりました。
服も家も同じ。
買う前に、いつか手放すときのことを想像すると、買い方も変わってきます。
*この記事は、過去の記事を加筆しています
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