友の会の「住研究部」の活動などで、他所のキッチンを拝見する機会があります。
そんな中で、「整理や片付けが苦手で」と言っている方は、大抵、物持ち。
そして、そう言う方は、合理的に動かなければならないキッチンも、使わないモノで溢れています。
例えば、お鍋。
お鍋って、キッチンアイテムの中でも意外とかさばります。
お料理上手な方は、とくに「使うかもしれないから」という理由で、年に1度も使わない大きな蒸し器を持っていたり、買ったはいいものの手入れが面倒で数年は使っていないお櫃や、せいろなんかを持っていたりします。
こだわりの料理を作るためのこだわりの道具。そして、買うときには当然吟味してかっているので、商品価格も高い。
もしかして使うかも
たまには使う
なんて思うと、なかなか捨てることもできない。
以前、自分も、良い道具を使えば料理の腕も上がるなんていう錯覚を持っていたので、その気持ちとってもわかります。
でも、暮らしをシンプルにしたくて、道具類を整理したら、キッチンがうんと機能的になって、さらにたくさんあればいいと思っていた収納も、それほど必要ないことに気がつきました。
我が家も、色々なお鍋を持っていたことがありましたが、今では結婚するときに購入したクリステルや、鉄のフライパンを残して、ほとんどはリサイクルバザーなどで売ってしまいました。
今日は、収納時にかさばりがちなお鍋をどう減らしたのかお伝えします。
お鍋の数を減らしたいときに考える3つのこと。
1 使っていないものはないか。
2代用できないか。
3保存容器を鍋がわりに。
1 使っていないものはないか。
まず、お鍋の棚卸しをしてみます。
いくつのお鍋をお持ちでしょうか?
全部出して並べてみてください。
この中で、ほとんど使っていないお鍋はありませんか?
使わないお鍋って、使わない理由があるんです。
例えば、
洗いにくい
大きさがフィットしない
焦げ付きやすい
重すぎる
ほかに同じスペックのお鍋を複数もっている
たまにしかその料理をしない
。。。などなど。
これらを我慢して使い続けることはありません。
いつも使っているお鍋は、あまり使っていないお鍋より使いやすいから無意識に手にとってしまうのです。
上のような理由なら、所持する必要はありません。
これらのお鍋を除外するだけでも、キッチンがすっきりするかもしれません。
一方、
出すのが面倒
高いからもったいなくて使えない
という理由で使っていない場合もありますね。
取りにくい場所に収納していて「出すのが面倒」だったお鍋を、他の使っていなかったお鍋を手放した後に、手に取りやすい位置に置き直してみてください。
もっと、登場頻度が上がるかもしれません。
ただ、重すぎて出すのが面倒だったり、組み立てや設置が面倒だったりする場合は、この限りではありません。
とくに、年齢を重ねると、鍋の重さがネックになって使わなくなることもあります。
30代のときに、そんな話をきいて、
「いやいや、鍋が持てないなんてことあるわけないでしょう」なんてチラリと思ったことがある私。
でも、40代半ばになって、それって本当だわ、と実感するようになりました。
若い頃は普通に使えていたけど、年齢を重ねて重たい理由で使わなくなったお鍋があれば、潔く処分しましょう。
私が愛用しているのは、クリステルの5つのお鍋。取っ手が取れて重ねられるけど、
普段は重ねないで収納しています。重ねて収納すると、取り出しにくいですからね。
また、たまに見るのが、「高いからもったいなくて使えない」と言ったケース。
これは「もったいない」の使い方が逆。
そんなよいものがあるなら、ガンガン使っていきましょう。
幸い、お鍋なら減ったり磨耗したりすることもあまりありません。
今の家に引っ越したとき、1ヶ月キッチンがありませんでした。キッチンがなくとも、工夫次第でなんとかなりました。
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2 代用できないか。
例えば蒸し器。
大きくてかさばりますが、それを使ってしょっちゅうお料理するなら、まったく捨てる理由はありません。
でも、蒸し器を使ったお料理を1年に1度しか使わないなら。蒸し器のために、貴重なキッチンの収納スペースを明け渡す必要があるのか、ちょっと考えてみます。
スチームデッキや蒸し料理用のコランダー(ザル)を使えば、もしかして蒸し器の代用になるかも。
例えば大きなお鍋。
たまにしかいらっしゃらないお客様に、茹で麺やパスタを食べていただくのに大きなお鍋を置いていたりしませんか?
乾麺を茹でるときには、タップリのお湯で泳がすように茹でる。その方が美味しく調理できますよね。
たまのお客様なら、ちょっと面倒だけどそれより一回り小さいお鍋を二つ使えば、麺が茹でられます。
又は、ほんとうにタップリのお湯で泳がすようにしなければ、美味しくならないのか?それほど大きくないお鍋で、より少量のお湯でつくったらそんなに味が落ちてしまうのか?一度やってみます。
もちろん、マニュアル通りにやるほうがベストだとは思うのです。でも、家庭料理でレストランのようにベストを目指すべきか、というとまったくそんなことありません。
ちなみに、スパゲッティよりもショートパスタのほうが、小さいお鍋でお湯が少なめでも上手に茹でることができます。
または、パスタは一人分の量を少なめにして、別の料理を一品加えるでもいいじゃないですか。
お客様用の大きなお鍋、持たなくてもなんとかなります。
お鍋をフライパンのように使えないか試したところ、見事に代用できました。
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鍋帽子を使うことで、圧力鍋を持つ必要性が下がってしまい、結局手放しました。
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3 保存容器を鍋がわりに。
鍋を保存容器かわりにつかうのではなく、保存容器を鍋のように使うのもあり。
直接火にかけられる、ステンレスやホウロウなどの保存容器は、簡易な鍋として使えます。
我が家は5人家族なので、量が多ければ多いほど調理時間がかかる電子レンジを調理に使うことは少ないけど、1-2人の少人数世帯ならレンジ調理ができる容器をえらぶのも一つの考え方ですね。
なにを優先するかによって、選ぶべきアイテムは異なります。
でも、単体で保存容器としてだけしか使えない。鍋としてだけしか使えない。
こんな、限定的な使い方しかできないアイテムを選ぶのではなくて、ちょっとひねったら別の使い方もできる、というものを選ぶと、家にあるものって鍋に限らず以外と数を減らせたりするものです。
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