先日のある夜、長男から、「明日で弁当最後だから」と突然言われてびっくり。
行事予定をみると、たしかに次の週から期末テストで、そのあとはずっと短縮とあるではないですか。三年生は、三学期ももうお弁当持ちの日はないそうです。
それが 最後のお弁当だった。
お弁当の最終宣告を受けたのは、木曜日の夜遅い時間でした。
土曜日にまとめ買いをする我が家は、木、金になると冷蔵庫はほぼ空になります。週の最後の日だから、お弁当のネタになるものもわずか、普段通り、残りものだけで明日のお弁当を作る予定でした。当然、冷蔵庫も冷凍庫もほとんど何もない状態。
もし、お弁当作りがあと数回って分かっていたら、長男の好きなおかずばっかりのお弁当を用意したかった。
とはいえ、もうすでに夜中に近く、空いているスーパーもない時間。結局、ほんとうの残りものだけのお弁当を作りました。
ほんとうは、お弁当がなくなるだけで、家で食べるお昼は用意するし、来年大学か予備校にいくことになってもお弁当を用意することはあるでしょう。
でも、「お弁当作りの華」の時期である中学&高校の弁当作りが明日朝で最後。
もう少しで幼稚園のお弁当も最後。。。
と感慨にふけっているお母さん。
これからもまだまだ、中学、高校とお弁当作りはつづきます。それも、幼稚園児とは量が違う。
中学に入学して、いまから本格的なお弁当作りが始まった6年前。
部活や弟たちの野球もあり、平日だけでなくお弁当作りは土日祝日も含めほぼ毎日。朝の弱い私にとってはとてつもないプレッシャーでした。
でも、いろいろと工夫と経験を重ねるうちに、手早く、美味しく作るコツを見つけることができました。
それも、今回で終わり。
過ぎてしまうと、本当にあっという間でしたね。
いえ、お弁当作りがもう最後じゃありません。これからもまだまだ続きます。弟たちもいるし、大学生や予備校生になったも持っていくこともあるでしょう。お弁当は持っていかなくても、家ではお昼を食べます。三男が高校を卒業するのは10年後だから、あと10年はほぼ毎日お弁当作りが続きます。先を考えると、長いですね。
それでも、ずうっとずうっと続くわけじゃない。いつか終わりになる。
あと10年と思っているけど、何かのハプニングでそれがとつぜん終わってしまうこともある。
そうおもうと、一回一回をもうすこし大切にしたいなと思った、最後のお弁当作りでした。
大変すぎる子育てがずっと続く、と思っているあなたへ。
子育てはとても貴重で、大切なこと。
それは分かっているけれど、子どもが幼いころはなかなか思い通りにいかなくて。楽しいことばかりじゃないです。辛いことももあるでしょう。
でも、子どもって成長するんです。
それも、親が想像するよりあっという間に。
過去を振り返ってみたら。
お腹に宿した愛しい命。
生まれてきて、やっと出会えた、無事に生まれてきてくれてありがとう。
朝も夜もない、24時間のお世話。
初めて話した日。
初めて歩いた日。
つい、先日のように思い出されます。
大変だと思っている渦中にいるときには、トンネルは永遠に続くとおもわれるけど、過ぎ去ってしまった過去はあっという間。
そう、過ぎてしまえばあっという間なんです。本当に、嘆いている時間ももったいないぐらい。
だから、辛い日々が過ぎ去るのを待つのではなく、子どもとの今日の日を楽しむことに専念します。
そして、大変なことって、大抵、意味のあることなんです。子育ては、たいへんだけど、本当は大仕事なんですね。
自分の時間が欲しい。
もっと仕事に専念したい。
それも、別の私の本音。
でも、ほかのしたいことなんて、子どもがもう少し大きくなってからでもたいてい間に合うんじゃないかな。
今、いちばんするべき大切なことは何なのか?
そう思って、これからもお弁当作り、がんばっていけそうです。
家事って、しんどくて大変すぎる、と思っていた頃の自分に贈りたい、そう思って書いた本です。