前回の記事の続きです。1日目の夕方からです。
湯村温泉「常盤ホテル」でゆったりと上質な時間を堪能
次男のえらんだ宿は、武田信玄がその疲れを癒したと言われている湯村温泉郷にある「常磐ホテル」。
皇室の方や、おおくの文豪が宿泊されたとあって、趣のあるホテルです。有名な囲碁や将棋の対局があったお部屋もあり、囲碁をしている子供達も喜んでいました。キラキラとした上質感があったり、おしゃれなインテリアとはかけ離れていますが、風情のある和の伝統建築を堪能できるホテルです。
ロビーに入った途端、中庭の庭園が目の前に広がり、その趣のある美しさに圧倒されます。
庭園は一見の価値があります。こちらは夕方、ビアガーデンとしてもオープンしています。
私たちが泊まった部屋は古い方の西館。古さはありますが、とてもよく手入れされていて、気持ち良く泊まることができました。西館は大浴場にも近かったので、とても便利でした。檜の香る露天風呂も、古くはありましたが、掃除が行き届いていました。「古くても丁寧に手入れされていて気持ちよい」わたしも自宅で、この感覚を大切にしたいと思っています。
お食事は地元の季節の素材をふんだんに使った和食。海から遠いので、ここはあまり期待はしていなかったのですが、
オプションを頼まなくても量は十分でした。
夫と長男はいかなかったので。男性ならちょっと物足りないかも?
よかったのが、子ども料金で泊まった三男のお料理も、全く大人と同じだったこと。美味しいお料理の宿やレストランでも、子ども用のお料理は、大人と材料が別でがっかりすることが多いのですが、今回は「低学年」で申し込んだ三男のお料理がまったく大人と同じ量、質でした。もちろん、子どものニガテそうなものも少しは出てきたのですが、幸い三男は辛いものも生魚も全然いける口。量は少し多かったのですが、そこは次男がカバー。最後まで美味しくいただきました。
それから、常磐ホテルに室内にはwifiはありません。ここはもう少し現代的な設備にする必要があるかもしれません。wifiを使うなら、ロビーに出ないといけないのですが、これがかえってよかったです。お部屋でついスマホを見てしまう時間を防げて、家族でゆったりとお部屋の時間を堪能することができたのですから。
私たちの泊まっていた時期には、夜間ライトアップされている観光名所「昇仙峡」へのバスツアーが無料で提供されていました。
バスで20分ほど行くと、昇仙峡の仙娥滝に。
この時は仙娥滝のお昼の姿はまだ見ていなかったのですが、滝に近づくにつれ爆音とマイナスイオンのシャワーを浴びました。ライトアップされている滝は、なかなか幻想的でした。帰宅時には、バスの中でライトアップされた甲府盆地の夜景を楽しむことができました。
次の日も目一杯予定を入れていなかったので、旅館のチェックアウト時間を延ばして、ゆったり
旅館の時間を楽しみました。3000坪ある庭園は、散策もできます。次回、甲府で泊まる機会があれば、再度ぜひ泊まりたい宿です。
あとで知ったのですが、この旅館には別途「離れ」もあります。こちらも庭園に面していて、趣のあるインテリアです。親族やグループ一同で利用するのも良さそうですね。
昇仙峡の楽しみ方
旅館をチェックアウトしたら、いよいよ昇仙峡です。
1923年(大正12年)に国の名勝に指定され、1953年(昭和28年)には特別名勝に指定されている。秩父多摩甲斐国立公園に属し、同公園を代表する景勝地として知られる。長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝までの全長約5キロメートルに亘る渓谷は、川が花崗岩を深く侵食したことにより形成された。渓谷内には、柱状節理の花崗岩および輝石安山岩の奇岩が至る所に見られる。日本二十五勝、平成の名水百選等に選定されている。
二日目は、前日と打って変わって晴天だったので、まずロープウェイで山の上まで登ります。
ロープウェイで登った山頂からは、360°パノラマで日本の山脈を展望することができます。
お天気の良い時に来たいですね。
山頂では、売店もあり、簡単なお食事もできますが、私たちは朝ホテルのハーフバイキングをたべてお腹一杯。ここではお茶だけに。
ロープウェイを再び下ると、ふもとに「影絵の森美術館」へ。ホテルの方にぜひにとお勧されたので、寄ってみました。
世界の影絵の巨匠、藤城清治さんの作品がずらりと。暑い日だったので、冷房の効いた、暗い館内で影絵を見るのはとても心地よかったです。カフェで、ドリンクのサービスがありました。私はもうすこしゆったりしたかったけど、我が家の体育会系?男子たちはあまり興味を示さず、早くでたがっていました。女の子なら、きっともっと楽しめたんだろうな。
いよいよ昇仙峡の見どころ、昨日見た仙娥滝。昨夜見た時はちょっと怖い神秘的な感じがしましたが、やはり昼間の方が綺麗ですね。この日は甲府は日本で一番といわれていたほど暑い日だったのですが、滝の近くはひんやりとしていました。
滝を下り、長瀞橋まで散策。
こちらは、渓谷ぞいに約5kmのハイキングコースになっています。下から登り、最後にご褒美として滝を見るのもありですが、私は歩く自信がなかったので、上から下るルートを選びました。
ちなみに、途中の「馬車乗り場」までだと、ちかくに「グリーンライン昇仙峡バス停」があるので、ここで歩くのをやめたらハイキングコースは2kmにすることもできます。
体育会系(?)男子たちは、普段から目一杯運動しているからか、炎天下のなか5km歩くのなんてへっちゃらなんですね。子どもたちが最後まで歩くというので、一番下まで歩いて行くことになりました。
最後の方は、私は景色を楽しめないほどバテバテでしたが、子どもたちは楽しそうにクイズをしたり、歌を歌ったりしながら平気で歩いていましたよ。
長瀞橋からバスに乗り、甲府駅に戻ります。
今回訪れたのは真夏でしたが、昇仙峡は本当は紅葉の季節が最もおすすめだそうです。
秋の連休に行くのに最適ですね。
武田信玄のゆかりの居城と城下町、武田神社
最後にもう一箇所、ぜひ寄りたかった武田神社へ。
武田神社は甲府駅からバスで8分。アクセスは良いので多くの参拝者で賑わっています。
戦国時代、武田氏とその家臣団が集住していた躑躅ヶ崎館とその周辺に築かれた城下町の跡地が、現在の武田神社。武田信玄を偲びつつ、参拝しました。境内には、宝物殿があり、武田家ゆかりの貴重な品々を見ることができます(今回は、時間がなく、宝物殿はきいきませんでした)。
境内には、国家「君が代」にも詠まれている「さざれ石」が据えられています。
さざれ石とは、石灰質が長い年月をかけて雨水で溶け出た乳状駅が、すこしずつ小石凝縮して固化し、巨大な岩となったもので、学術的には「石灰質角礫岩」と呼ばれています。
さざれ石は、縁起のよさから、各地の神社などに収められていて、武田神社のさざれ石もそのまた一つなのでそうです。
甲府のお土産と帰りの電車
さて、甲府1泊二日の旅も終盤です。
お土産は定番の「信玄餅」。やはり昔ながらのお菓子は美味しいです。
そういえば、大阪に嫁いで20年あまり、信玄餅を見たことがありませんでした。関西からはあまり行く人が少ないのかもしれませんね。
帰りは、「かいじ」なら、繁忙期以外は自由席を確保しやすいです。「あずさ」は、甲府より前の松本発なので、指定予約があったほうがよいですが、「かいじ」は甲府発なので、すこし前にホームに待っていれば確実に自由席にも座ることができます。
電車の中は、ゲームを。。。と思ったら、子どもたち、案の定爆睡。
思い立ったが吉日。子どもと一緒に旅行に行こう。
子ども二人と実家の両親と一緒にいった甲府1泊二日の旅。
長男は受験のため、大阪で留守番でした。
昨年は、旅行や囲碁の合宿、プールやその他様々なイベントに行ったけど、今年は次男も中学生になり部活で忙しく、三男もミニバスを初めてほぼ毎日夏練で、あまり出かけることはしませんでした。次男は、来年も一緒にいってくれるのかな?
私も、いろいろ自分のやりたいこともあるけど、それよりも今は、子どもと楽しむことを優先できる生活。それでも、とても満足しています。