cozy-nest 小さく整う暮らし

男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

「これは必要」は思い込み。モノは増え、捨てられない。


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我が家では、普通の家庭ではよくある道具を持っていません。
まず、よく驚かれるのが炊飯器。あとトースターとかホットプレートなど。



先週の記事で、手巻き寿司のネタがありましたが。

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多くの家庭にはないかもしれませんが、「半切り」という道具が、以前我が家にはありました。



半切りは美味しいお寿司を作るために必須と思っていた。


半切りとは、酢飯を美味しく作るのに欠かせない(と思っていた)道具です。
実家からもらってきた古いものがありました。


持っていたのは、かなり大きい半切り。
引越し前のフリマで売ってしまい、今はありません。



今は、酢飯を作るときには、



クリステルの20cmでご飯を炊き、





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同じくクリステルの26cm浅型が半切り代わりです。





クリステルの浅型は、本当に使えます。
底面積が広いので、すぐにお湯が沸き、少量のお湯でほうれん草を茹でたり、お鍋やすき焼きの時も活躍。


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使っていなかった道具を手放せなかった理由。


木製の半切りは、見た目も素敵だし、お寿司を作るときは良いんです。

でも、お寿司を作るのは我が家では年に10回もなく、それほど活躍させていませんでした。酢飯を作らない時には、パーティの時に氷を浮かべて缶ビールを冷やしたりしてもいいんじゃない?あるいは、そうめんや冷たいお蕎麦を食べる時に盛りつけたら素敵です。また、お鍋の時に、切った野菜を盛りつける、なんて使い方もいいですね。

このように、「こうしたら使える」理由を色々思って、なかなか手放せませんでした。


実際にパーティの時に氷を浮かべて…という使い方は一度もしませんでした。そうめんを盛り付けるのは何度か使いましたが、なかなか良い感じでした。でも、子ども達が成長して、家族揃ってそうめんを食べる機会(大抵、土日のどちらかの昼)がめっきりと減り、留守番2、3人のそうめん用には半切りは大きすぎになってしまいました。また、お鍋の時は、食べる直前に野菜を用意するときはこの方法でもいいのでしょうが、出かけていてあらかじめ切った野菜を置くのには、冷蔵庫に収まりの良いバットなどの方が好都合でした。

「こうしたら使える」と、使いもしない別の用途を見いだすのは、捨てないための屁理屈でしかなかったんです。



そして、いざ手巻き寿司の時に、ドーンとテーブルの上に置いたら、かっこいいだろうと思いません?私も、そう思っていました。
でも、実際は、お寿司の時にさえ、使えませんでした

というのも、半切りは、美味しい酢飯を作るのに、中で酢飯を混ぜるため、ご飯に対してかなり大きめにできています。そして、いざ酢飯が出来上がった状態の半切りは、縁にご飯粒がついていたりするのと、大きさのわりにご飯の量が少なくて、あまり見栄えが良くない。

そして、真ん中にドーンとやってしまうと、ご飯が取りにくい。真ん中に置いてしまうと、小さい子は手が届かないので、結局取り分けることにもなります。結局、半切りを使っていた時も、食べるときはご飯を2つか3つの食器に盛り付け直していました。

酢飯は、簡単に作れます。こちらにレシピを載せています。

節分の巻き寿司と豆まきの準備&簡単な寿司酢の作り方 - cozy-nest 小さく整う暮らし






ほとんどの道具は代用できる

大抵の道具は、他の基本的な道具で代用できるもの。
包丁があれば、ほとんどの○○カッターや○○ナイフ、○○スライサーはいりません。
こうして、道具を絞っていけば、本当に基本的な道具って、それほどないのかもしれない。
私たちは、「キッチンにはこれがあるべき」なんていう「○○はXXであるべき」という思い込みで、多くのものを所有しずぎて、それを買うために必死になっているのかもしれません。

そして、たいていの台所は、基本的な道具以外の代用できる道具が、場所を塞いでいます。

ものは、活用してこそ価値があります。
あまり活用できていないものは、手放していいものだと思っています。

お寿司を年に10回も作らない我が家には、大きい半切りはもったいないものでした。そして、狭い台所の貴重なスペースを占拠していました。

そして、それを手放すのを「もったいない」と所持し続けることは、それより多く使う道具を置くスペースを犠牲にしていることを忘れてはなりません。

ちなみに、フリマで大きい半切りを買っていただいた人に、中古の木製の半切りの使い道を聞いたところ、その方はフラワーアレンジをやっていて、お花を休めるバケツのように使う、とおっしゃっていました。