汁椀は、長年漆器を使っています。
漆器は高機能食器。
漆器は、見た目も美しく、断熱効果があるから中のお汁も冷めにくいし、口につけたときも熱すぎず、手に持ったときも熱くならない。
落としたりしても、陶磁器のように簡単には割れない。持ち運ぶときも軽い。
まさしく、汁椀には、これ以上ないほどの機能的な食器です。
でも、欠点もあります。それは、漆塗りは、陶磁器より、扱いがちょとだけ面倒なこと。
食洗機はダメだから優しく手洗いが基本。
あと、電子レンジもダメですね。
「食洗機がダメ」だけで、普段使いには選ばれない。
食洗機が使えない。
これだけで、一気に使う頻度が下がってしまうのは、きっと食洗機愛好家なら私だけではないはず。
いくら、好きなものを持っていても、使えないのはもったいない。そして、漆器の場合、使わないと、別の手入れが必要になってきて、余計に面倒になってしまいます。
漆器は、高価なイメージがあるけど、価格はほんとうにピンキリ。素地が無垢の削り出しのものは高価だし、プラスチックのものは安い。
漆の塗装も、ほんとうに色々。
そんな、扱いにくい、高価なものは、我が家の日常には向くはずもありません。
「食洗機不可」でも、毎日愛用中。
我が家の汁椀は、現在、無印の「河和田塗りの汁椀」。
毎日、手で優しく洗っています。
というのは、ウソで。
毎日、ハードに食洗機で洗ってしまっています。
表示は「食洗機不可」にもかかわらず。
以前使っていた汁椀も漆器で、金の蒔絵が入っているいかにも高価そうなものを、もう使わないからと結婚したとき実家からもらってきました。
ダメ元で食洗機にかけたら、それが結構大丈夫でした。
だんだんと、ツヤがなくなり、そして蒔絵もすこしずつ剥がれて。20年ほど使ったところで、さすがに絵がかなり禿げかかってみすぼらしい感じになってきたので、無印の「河和田塗りの汁椀」に買い替えた、というわけ。
以前、使っていたのも、ガンガン食洗機にかけちゃってましたが、20年も持ちました。
(食洗機を買ったのは、結婚してから3年目ぐらいだったので、実際食洗機にかけ続けたのは17年ほど)
無印の「河和田塗りの汁椀」は、実家からもらってきたものよりずっと安価で、気負わず普段使いしやすい価格。
これなら、もし品質がすこしぐらい損ねても、まあいいや、と思って、買ってからすぐに食洗機にかけてみました。
はじめに、1個だけ買って、毎日食洗機にかけてみて、大きく品質が損なわれることはないことを確認して、人数分を買い足しました。
現在、3年ほど使っています。
食洗機で洗ってしまっているせいか、それとも経年劣化かわかりませんが、買った当初の艶は少し失われてしまっています。
が、全然使えないか、というと、まだまだ使えています。
無地だから、絵柄が中途半端に禿げることもなく、もともと艶消しの仕上げだったうつわのように、今でも気持ちよく毎日使っています。
「食洗機不可」「洗濯機不可」も自己責任で試してみる
洗濯表示が、「洗濯機不可」だったり、品質表示が「食洗機不可」と謳っていても、自己責任のもと、洗ってみたりしてしまいます。
洗濯に関しては、一発でダメにしたものも、ありました。
例えば、激しく色落ちしてしまったり、びっくりするほど縮んでしまったり。
2度と手に入らない、とっても大切な服なら、やはり手洗いするべきでしょう。
でも、それが大好きで、もしまた買えるチャンスのものなら。
手洗いにこだわるあまり、使う頻度が減ってしまってしまうのは、惜しい気もするんです。
私は、好きなものは、どんどん普段から使っていきたいので、これ、洗濯機でいけるかも?食洗機でいけるかも?と思ったら、試しに洗ってしまいます。当然、自己責任の元で。
「食洗機不可」の理由を考えてみる。
食洗機は、おもに2つの機能があります。
一つは、食器を洗うこと。
もう一つは、食器を乾かすこと。
食器類の場合、「食洗機不可」となっているもののほとんどは、木製のものが多いと感じます。
そして、木製食器やカトラリーにたいして、食洗機の何がダメージを与えるかというと、「洗う」工程より、「乾かす」工程のときのほうが、よくないんじゃないかと思います。
髪を洗って乾かすとき、高温のドライヤーは髪を変質させてしまいますよね。それと同じで、塗装や接着剤、無垢の木材に含まれる成分が、食洗機や乾燥機で高温で乾かすことによって、変質してしまう。
すると、接着しているところが取れてしまったり、塗装が剥げやすくなってしまったり、変形したりするわけです。
だから、私は、「食洗機不可」のものは、食洗機にはかけますが、「洗い」までにして、「乾燥」はさせません。
そもそも、普段からあまり乾燥機能は使わないので、ちょうどよいのですが。
食洗機不可の無印のおわんは、「木粉とメラミン樹脂の成型品」と。つまり、木屑を樹脂で固めて漆を塗ったもの。
無垢材じゃないけど、扱いやすく、普段使いに躊躇しない価格。それでいて、塗装は漆塗りだから、風合いはなかなかのものです。
いまのところ、我が家の食洗機では、洗っても大丈夫なようで、毎日使っています。
食洗機をガンガンつかう我が家では、「作家の手仕事」とか「職人の技」のような食器は、はなから使うのを諦めています。
もちろん、そうした食器はとても素敵で憧れはあります。でも、我が家の日常には残念ながら合わない。使わないものなら、持たなくていいかな。
べつに、買って家になくても、大好きな雑貨店で見たり、特別な日に行く料理屋さんで使えればそれでじゅうぶん。
普段のお弁当箱は、「食洗機不可」の曲げわっぱ。
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お重も漆器ですが、こちらはさすがに手洗いしています。理由は、もしダメになってしまったら、同じものが手に入らないから。
下の子が、小学生に上がってからというもの、運動会を家族で楽しむ機会が減り、めっきりお重の出番が減ってしまいました。最近では、たまに和菓子をいただいたりした時や、持ち寄りのとき、そしてお正月ぐらいにしか使わなくなってしまいました。
お花見も家族揃ってはいかないしなぁ。そうすると、大きなお重は使わないんですよね。
お正月ぐらいは、まだまだ家でおせちを作る予定なので、なんとかまだお重の活躍の場はありそうです。
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