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いつもブログを見にきてくださっている方は、もしかして、気づかれているかもしれませんが。
ちょっと前に、ダイニングキッチンの床を張り替えました。
リフォーム時の失敗
現在の住まいに引っ越してから5年。
引っ越しする前、今の家をリノベーションしました。
築年数が経っている古い住まいでも、リノベーションによってまるで新築のようにきれいな内装になります。
我が家も、引っ越し前に、スケルトンリフォームまではいきませんでしたが、内装の大きいところをリフォームしました。
壁や床、キッチン、ユニットバス、トイレなどの水回りの設備などです。
ただ、このとき、リフォームし忘れたところがあったのです。
リフォームをし忘れた場所
リフォームし忘れた場所、それは、床下の排水管でした。
実際は、「忘れた」のではなく、「見落として」しまいました。痛恨のミスです。
というのも、既存のキッチンを取り外した時、床の上にはかなり綺麗な樹脂製の排水管が見えていたので、床下の排水管は比較的新しいものだと判断してしまいました。
でも、実際は、新しい排水管は見えていた一部分だけで、それに接続する床下の排水管は、古い鉄管のままでした。
現在では、排水管は、塩ビなどの樹脂管が使われますが、古い物件では、鉄管が使われていた時代もありました。
私の住むマンションは、築年数が経っている古いマンションなので、排水管が鉄管なのです。
鉄管は、年数が経過すると、サビて劣化するので、年数が経つにつれて漏水事故の原因になります。劣化部分から漏水してしまうと、知らないうちに下階に水漏れを起こし、損害を与えてしまいます。
そうならないために、床下の鉄の排水管を塩ビ管にとりかえる必要があったんですが、床上から塩ビ管がのぞいていたため、床下の排水管の素材を確認し忘れてしまったんです。
床下が古い鉄管だとわかったのは、リフォーム後入居してからでした。
今年の家計の出費の目処がつき、リフォームを決断
今年は、長男の入試や大学の入学にどれぐらいお金がかかるかわからなかったので、リフォームは先送りにしていたんですが、ようやく出費の目処がついたので、リフォームすることになりました。
我が家の床は、ヒノキの無垢フローリング。だんだんといい味わいになってきたのに、これを剥がしてまた張り替えする必要がありました。もったいないけど、床下に爆弾を抱えているようなもの。漏水事故になる前に、パイプを更新したかったので、やむを得ません。
床材こそ素材選びを大切にしたい
床をどんな素材にするか、というのは、とっても大切。
面積が広いところといえば、壁、天井、床ですが、この中でも床は、最も空間の質を左右する最重要な要素なんです。
というのも、床は、面積が広く、天井より目につくところ。
そして、天井や壁よりも汚れやすいから、メンテのしやすさにもこだわりたい。
また、床は、天井や壁と違い、直接身体に触れる部分でもあります。
日本は、古来から低く暮らす文化が根付いています。
我が家も、家では靴を脱ぎ、子どもたちは夏には裸足にもなる。足触りがよい素材を選べば、スリッパなしで床の感触を楽しんだりすることができます。
足で歩く以外にも、床に直接座ったり、寝転んだり。
床こそ、質の良い好きなものを選ぶと、壁や天井よりもコスパがぐんといいんですよね。
だから、面積が広いわりに、色だけでえらんでしまったりすると、残念なことになってしまいます。
フローリングの樹種はヒノキに
無垢材は、高いと思われがちですが、もっとも高級な3mmの樹木シートが貼ってある複合フローリングより、安い無垢材のほうが安い見積もりになりました。
無垢材といっても、節があったりすると、ぐんとやすくなります。
節なしの高級な無垢材は、節ありのものと比べて、2倍くらい高いものもあります。
また、樹種によっても、価格がかなり違います。
無垢材といっても、多彩な樹種から選べます。
我が家では、やっぱり前と同じヒノキを選びました。
一般的には、スギが一番安価な場合が多いけど、ヒノキも比較的安い部類に入ります。
スギやヒノキなどの針葉樹は、柔らかいので傷がつきやすいですが、家では靴を履かない日本の家では、むしろ足触りの柔らかいほうがよい、という考えもあります。
新しいフローリングはヒノキの上小節。少しだけ小さい節があるものを選びました。節ありと上小節の相見積もりをとったところ、許容できる差だったため、上小節にしました。
左から、「無節」「上小節」「小節」。
価格は、
無節 >> 上小節 > 小節
といった感じです。
以前のヒノキの床は、死に節を埋めた部分もある安い材でコストダウンしていました。
以前からの床。こんな具合に死に節もあります。これはこれでいいなぁ、と思うのです。
安いけど、節があるのも味があってなかなかいいもの。節ありの床は、安いだけでなく、小さい傷も、節があると気にならないのもメリットといえばメリットです。
また、素材を使い尽くし、山林や材料を大切にする、という意味でも、節材もデザインが許せば、積極的に使ってもいいと個人的には思っています。
我が家では、家具の少ない子ども部屋や裸足で入ることも多いクローゼットは柔らかいスギに、ダイニングがあるダイニングキッチンはヒノキ。
次男部屋、床は足触りのいい柔らかいスギ。こちらも節あり。
今回床を張り直したのは、ヒノキのダイニングキッチンです。
ヒノキは、見た目は無骨な感じですが、触り心地が適度に柔らかく滑らか。
そして、施工したてはヒノキの香りにも癒されます。
家に来られたかたには、たいてい床を褒めてくださいます。
我が家のインテリアは、決して高級感を求めていません。
ただ、さらさらとした優しい質感、程よく柔らかい足触り、意外とラクなメンテの良さ、部屋に漂う清涼な香り。。。
写真では、心地よさを伝えきれないのが惜しいです。