日本は今は大丈夫だよって

少し前、NHKの朝のニュースで、「ウクライナ情勢を子どもにどう伝えるか」と言うテーマが放送されていました。

桜美林大学の池田美樹准教授という方が登場して、アドバイスしていました。

テレビに登場されていた、池田美樹準教授によると、
以下のようなアドバイスをされていました。

・・・

個人的には、この対応について、私ははっきりと考えが異なります。

小さな子と大きな子では、対応を変える、というのは同意。
具体的には、自分に置かれた環境を把握することができるようになる10歳くらいを境に対応を変えるべきだと思います。

確かに今は大丈夫かもしれない。でも明日明後日は大丈夫は続くとは限らない。

激しく動く世界情勢の中、今日本を取り巻く状況は、戦後最大の危機になっていると感じます。

もし、「日本は今は大丈夫」と本気で言っているなら、それはあまりにもお花畑でしょう。

もし、本気じゃないなら、「日本は今は大丈夫」ということは、子どもに嘘をつくことになる。

これが、多くの日本人の信じているNHKの惨状です。

じゃあどうする？

私なら、「日本は今は大丈夫」と嘘をいうより、
「何が起こってもお父さんお母さんはあなたを守る」と言って、安心させたい。

そして、分別のできる大きい子なら。
現状はどうなのか。どんな問題点があるのか。私の知る限り子どもと共有したい。

まず、現状を知るのに、正しい情報を得ることが難しい。あちこちで違う意見があるということを知ることも大切だし、その情報を精査してどれが正しいのか見極めて欲しい。

情報を見極めるには、バックグラウンドが必要になる。
たとえば、ロシアとウクライナが、歴史的にどのように関わってきたのか。日本と他国はどうだったのか。

知ろうとすれば、切り取られ、歪曲された一部の知識は数多の現実の一部に過ぎない、ということがわかる。自分はいかに無知なのかも知らされる。

「自分は何もできない」と無力感にさいなまれるよりも。具体的に、こんなに陥らないためには何をするべきか、と言うことを考える良いきっかけになればと思う。

なぜ今ウクライナがひどい目に遭っているのか。
なぜロシアはこのような暴挙に出ているのか。

両国の軋轢は、当事者にしかわからないことあるでしょう。でも私たちは歴史を勉強することができる。

そしてその軋轢は、その2国だけではなく、それぞれの国境で起こり続けている、と言うこと。特に、わが国を取り巻く環境は、実はより過酷であること。

そしてそのために私たちは声を上げなければならないこと。

若い人たちは、もう気がついている。
このままではダメだと言うことに。
多くの政治家、政党が甘い嘘を流していたと言うことに。
このまま、TVを信じていてはダメだと言うことに。

ロシアの、むき出しの欲望にさらされ、世界の情勢は、戦前の30年前まで引き戻されてしまいました。
自分の国は自分で守らなければならない。

多くの日本人が、ようやくこのことに気づき始めました。

ウクライナの悲惨な状況は同情すべきことですが、日本で安全保障のことがようやく語られることになったのは、良かったことです。

「グローバル」をいつも口にしている人こそ、日本の安全はもっとも国際基準から取り残され、それによって日本人の人権が毀損される恐れがあることに、早く気がついて欲しいです。

多くの課題がありますが、急いで対処すればまだ間に合うかもしれません。
一番手っ取り早いのは、NHKが変わることなんですけどね。