東日本で降り続く雨によって、今週末ひどい災害が多発。
特に、熱海で起こった土石流の映像は衝撃的でした。
今回、災害に遭った皆さまに心からご冥福をお祈り申し上げます。
また、いまだ多くの方が消息不明だとか。早く無事に見つかってほしいものです。
救助に当たっている関係者様、自衛隊の皆様。ありがとうございます。
残念ながら、今回、土石流があった現場でも、起こるべくして起こった場所でした。
土木建設の仕事に携わる私としては、時によく用いる国土地理院の地図。
現場の地図を見ると、やはり高い危険のあった場所でした。
以下、画像出典:地理院地図 / GSI Maps|国土地理院
今回、土石流のあった地域。
同地区の土地の成り立ちがわかる「土地条件図」を見てみます。
灰色の部分:
山麓堆積地形
斜面の下方、山間の谷底または谷の出口等に堆積した、岩屑または風化土当の堆積地形。
崩壊や土石流の被害を受けやすい。
紫の部分:
地滑り(滑落崖)
地すべりの頭部にできた崖。
薄紫の部分:
地滑り(移動体)
山体の一部が土塊として下方に移動してできた地形。
それぞれの地図を重ねてみると、
つまり、今回の土石流の発生した地域は、地図によると「崩壊や土石流の被害を受けやすい」となっている地域だし、被害のあった地域は過去にも地滑りがあった地域として色分けされています。
地図ではそれほど危険が高くない場所でも、想定を超える状況になった場合は、危険個所になることもあります。
それ以前に、もともと危険性の高いところも存在します。
それは、地域のハザードマップや、古い地図などを探せばわかるはず。
今回、地域では自治体からの避難要請が出ていなかったそうです。
リスクが高い地域に家がある場合は、避難勧告を待たず、自ら動いて安全な場所に移動する必要があります。
もし、ハザードマップを見たことがない方、今すぐ確認してみてください。
子どもたちとともに、災害に関するいろいろな話をしています。
中学生以上なら、こんな本も一緒に読んでみると面白いかもしれません。
天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災 (中公新書)
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