【お雛様】7段飾りをミニマルに - cozy-nest　小さく整う暮らし

実家では、この季節にお雛様を飾って季節を楽しむ母。

じつは、実家には7段飾りの大きなお雛様がありました。
今は、お内裏様のお人形1対とぼんぼり、金屏風だけ。

コンパクトにすることで、出し入れもラク、収納スペースもそれほど取らない。
老年の母でも、それほど負担なく管理することができているようです。

私の実家は戸建て。
私たち姉妹のために、実家では大きな7段飾りのお雛様を、毎年出して楽しんでいたものです。
小学生のころは、家にお友達を呼んでひな祭りパーティなどもしていました。

小さい頃は、飾るのも片づけるのも、楽しみでした。でも、大きくなるにつれ、それを楽しめなくなってしまっていました。

お雛様を飾らなくなったのは、私が中学生になったぐらいからだと思います。

大きなお雛様は飾るのにも片づけるのにもとてつもない労力がいりますね。それも、飾っている間は相応のスペースも必要です。そして、飾っていない間も、大きな収納スペースをとります。私の部屋は1.5間の押し入れがありましたが、天袋（押し入れの最上にある段）は、お雛様で埋まっていました。

長いこと出さなかったお雛様。
7段飾りを、最上段のお内裏様（お人形1対）、ぼんぼり、金屏風だけを残し、あとは手放すことにしたのは、私が大人になってから。

一番場所を取っていた、スチールの骨組みは自治体の燃えないゴミの収集へ。

牛車や家具、お飾り物は燃えるゴミ（木製のもの）。

そして、お顔のついているお人形は、人形供養のお寺へ送付しました。

お人形の処分は、困りものです。
自治体のごみ分別では、おそらく燃えるゴミとして捨てるもの。でも、雛人形には霊的な存在が宿っていますから、ゴミとして捨てるべきものではありません。

かくして、実家のひな人形は小さめの箱に収まるだけになりました。高齢者には踏み台が必要な天袋から、カンタンに手が届く収納場所に移したので、出し入れもラクになりました。

高齢者は、天袋を使わないようにしてあげてください。
踏み台から落ちて、骨折などの怪我が、命取りになることもありあります。

大きなひな人形セットを飾るのが、負担に思ったら、コンパクトにしてみたら、またひな人形を楽しめるようになりました。

なお、雛人形が「霊的」だというのは、私がスピリチュアル好きだからではありません。
それは、雛人形のルーツを知っていればわかること。

雛人形のルーツは諸説ありますが、一説では、紙で作られた「人形（ひとがた）」だと言われています。

古来より土偶や埴輪といった形で人形に心をこめてきた日本人は、平安時代になると人形（ひとがた）や形代（かたしろ）を使って邪気を祓うようになりました。

昔は、乳幼児の死亡率は、現在と比べ物にならないくらい高いものでした。子どもの健康を願って、子どもにとりつく邪気を、人形に移していたのですね。

その意味を知ると、燃えるゴミとして捨てるわけにはいきません。
中古品を買ったり、売ったりするのもあまりよろしくないのかも。

雛人形を郵送で引き取り、供養してくれる寺社は、
「人形　供養　郵送」で検索すればいくらでも出てきます。

また、近所の寺社でも引き取って貰えないか、調べてみてください。

「人形　供養　〇〇市」などで検索してみたら出てきます。

私の家の近所で、いつも初詣にいく神社も、お人形の供養をしています。家から近いところなら送料がかかりませんね。

お散歩ついでに、近所の神社を覗いてみてはいかがでしょう。

今の家では、子どもたちが男子ばかりなので、雛人形を新調することはありませんでした。

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代わりに、手作りの小さな雛人形を毎年楽しんでいます。

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お雛様のルーツ「子どもの健やかな成長を願う」を知ったら、男子しかいない家庭でもお雛様を飾ってもいいですよね。

村上龍,はまのゆか講談社 2016-07-05