一昨日、某テレビ局のニュース番組をみていたところ、GOTOトラベルを使った人に感染者が出ている、というニュースをやっていました。
話の内容では、再度コロナの感染拡大のニュースの流れで、この話もしていたので、ぼんやりとニュースを聞いていると、「GOTOトラベルのせいで感染が拡大している」という印象を与える番組構成でした。
ほんとうにGOTOトラベルで感染拡大しているのかな？
ちょっと、疑問に思って、調べてみました。
GOTOトラベルの新型コロナ感染者は多い？
調べてみたのは、GOTOトラベルが開始した7月22日から、ニュースのあった11月9日のデータです。
GOTOトラベル利用者の感染者の割合
GOTOトラベル利用者3138万人、うち感染者131人
→感染者は239541人に1人。約0.0004%
全感染者の割合
日本の人口1億2600万人、うち感染者81457人
→感染者は1535人に1人。約0.065%
結果の桁数があまりにも想像した印象と違っていたため、計算間違いかと思って、目をこすりなおして、何度か計算しなおしました。
GOTOトラベル使った感染者は、24万人に1人。
東京ドーム満員でだいたい4万6000人だから、球場満員の巨人戦5回やったうちの1人だけあたるゲームをやったとして、それが当たる確率と同じぐらい。
一方で、同じ期間に日本で新型コロナに感染した割合は1535人に1人。
ちょっと大きめで1学年7学級ほどある小学校で、児童が1人ぐらいの割合かな。
予想では、GOTOトラベルに行った人も、行ってない人も、感染率は同じくらいと予想していました。が、
GOTO行ってる人のほうが、感染してない！
この数値だけだと、GOTOトラベル使っている人の感染率は、使わない人の156分の1。
改めて、テレビの印象操作って恐ろしいと思いました。
だって、その番組を見てたら、明らかにGOTOが感染拡大の要因となっているみたいな番組構成でしたから。
もちろん、感染者の割合をみるだけで、拡大していないと判定することはできません。
GOTOトラベルを使った人数は延べ人数だと思うので、その辺りも誤差があります。が、同じ確率にするためには、GOTO使った人が今まで156回旅行したことにしないと、同じ確率にならない。
でも、単純に感染者の割合をだすだけでも、GOTO使ったからといって感染しやすい、と私はまったく感じませんでした。
冷静に振り返ると、旅行先のほうがずっと安全かもしれません。なんどか旅行やキャンプにも行きましたが、貸切だったり、他の泊まり客はまばらだったり、すごく丁寧に感染予防策してくれたり。その辺で学校いったり、買い物しているほうがよっぽど危険かも。
だいたい、野球の球場満員の中から1人だけ選ばれる、といってもすでに諦めるレベルなのに、それが5回分だなんて、当たる確率はほとんどゼロに等しい。
一方の、感染率1535人に1人って、なんとなくわかるリアルな数字だと思いました。時折、あっちの学校で出た、こっちのお店で1人出た、とか小耳に挟みますからね。
検査陽性＝感染？
あと、よくわからないのが、「感染者」と報道している機関がすごく多い。
感染の定義ってなんだろう？
「検査陽性者」じゃないのかな？検査陽性＝即感染ではないとおもうけど。
ひどいメディアは、感染者数＝患者数としているところも。
いまどき、陽性と感染を混同して発表しているメディアは、煽っている可能性が高いかもしれないと思い、気をつけて情報を入れるようにしています。
なお、本日の記事の数字は東洋経済のサイトを参考にさせていただいていますが、こちらのサイトは最初感染と書いていたのが、陽性と改め、きちんと使い分けていて、良心的だと思いました。
今日、こんなニュースもありました。
GOTOが感染広げてると印象付けたいテレビ局も、こんな質問した記者も、さぞかし根拠のある別のデータをお持ちか、もしくはGOTOを始めた政府を批判したいのでしょう。
新型コロナとインフルエンザ、同時に流行？
そういえば、少し前に新型コロナとインフルエンザが同時流行のおそれ、みたいなニュースもありますが。
ちょっと考えると、当然インフルは例年よりも流行しないだろうと考えるのは私だけかなぁ？と疑問に思っていました。
だって、いつもよりみんな手洗いうがい消毒、一生懸命にやっているんですから。インフルも流行の余地がないのでは？
今日、子どもの体調のことで小児科に受診したんですが、やはり例年よりインフルエンザの受信者はだいぶ少ないそう。やっぱりね。
ぼんやりとニュースを見ていると、内容が印象だけで飛び込んできてしまうので注意が必要ですね。
おなじ著者、門田隆将さんの偏向報道に関する著作。
私も独身の頃は「〇〇新聞信者」だったので、よくわかります。
疑問を持たずに新聞やテレビを見ている人は必読。
身の回りに溢れる情報とうまく付き合うために読むべき本。
www.cozy-nest.net
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