関西にやってきた台風で、2日間の停電に見舞われました。
照明、充電の備え、連絡手段など、あらかじめ想定していたおかげで、それほど苦なく過ごすことができたのですが、一番困ったのが、冷蔵庫の中身でした。
台風が来たのが火曜日の午後。その前の週末には、いつものように平日の夜のための作り置きがしてあり、すぐに食べられるようなおかずを詰め込んだ、たくさんの保存容器が冷蔵庫にありました。
停電したら、冷蔵庫が冷えなくなるので、中身はアウト。
と、思ったのですが、すぐにアクションしたおかげで、2日間の停電後も、結局中身は全て無事でした。
そして、我が家にあった後述する「あるもの」のおかげでもあります。我が家にあった「あるもの」が大量にあったことで、冷蔵庫の中身が悪くなるのを防ぐことができました。
停電直後にやったこと
冷蔵庫の中身を把握。
傷みやすいものから食べる。
飲み物は、水筒に移動。
それ以外は冷凍庫に移動。
「あるもの」とともに冷凍庫に保管。
冷凍庫を極力開けない。
冷蔵庫の中身を把握。
ちょうど、前日にはこんなブログ記事をあげていたほどです。
毎週、金曜日か土曜日には冷蔵庫の中がほとんどカラになり、週末にまとめ買いして、平日のために作り置きをします。
ブログ記事にはしなくても、手帳にはその週末に食べる予定のものを記入しているので、冷蔵庫の中身は把握できていました。
傷みやすいものから食べる。
作り置きした中で、傷みやすいものは早めに食べるために、手持ちのクーラーボックスに、冷凍庫の保冷剤とともに移し、もう少し保たせたいものは冷凍庫に移動させました。
私は、なま肉をあまり冷蔵庫にも冷凍庫にも保存しません。
もちろん、当日食べるために1日ぐらい冷蔵庫の中にあることはありますが、大抵は火を通したり、味をつけたりして加工してから冷蔵、冷凍保存するようにしています。
そのほうが、予定が狂ってお肉やお魚を食べることができず腐らせたりすることが避けられますし、加工しているほうが忙しい時にすぐに食べられます。冷凍庫に入れると、生肉や生魚は家でうまく冷凍、解凍するのが難しく、どうしても味が落ちてしまいます。だから、できるだけ温めたりするだけで食べられる状態で保管するようにしています。
いくつかのおかずを取り出し、 クーラーボックスに保冷剤とともに詰めました。
飲み物は、水筒に移動。
冷蔵庫には、食べ物以外にも、水と麦茶、牛乳、ジュース、アイスコーヒーなどがありました。
今回の停電では、すぐ近くのスーパーが普通に営業していましたが、この度の北海道地震のように広範囲で停電が起こった場合は、冷たい飲み物も貴重です。我が家でも停電が何日続くかわからなかったので、冷たいものはできるだけ冷たいまま飲めるように、家中の水筒を使って、飲み物を水筒に移しました。
そういえば、ミニマリストなのに、水筒が多い。。。と拙書「NHK出版 なるほど! の本 ミニマリストの持ちもの帖」を読んだ読者さまに笑われましたが、役にたちました。冬にしか使わないポットも出してきました。
これで、そのまま冷蔵庫においておくより、少しは長持ちするはず。
それ以外は冷凍庫に移動。
冷凍庫そのものがクーラーボックスがわりになることを期待して、それ以外のものは、全て冷凍庫に移しました。
停電がどれぐらい長期化するかわからなかったのですが、とりあえず今日あすに食べないものは全て冷凍庫に移動させました。
冷凍庫を極力開けない。
冷凍庫の温度をなるべく下げたくなかったので、出し入れは最小限にとどめました。
同じように、冷蔵室や野菜室も封印しました。
冷蔵室も、開けなければ、少しは低温を維持できるはず。
調味料類や卵、未開封のチーズやバターなどは、そのまま冷蔵庫に。そして、温度が上がらないように冷蔵室を封印しました。
卵や切っていない果物や野菜は、そのままでも大丈夫。野菜はほとんど調理されているので、野菜室に残っていたのはトマトと梨、漬物用のきゅうりぐらいでした。
停電時に「超」役だった「ペットボトル氷」。
大きなクーラーボックスと化した冷凍庫の食材を守ってくれたもの。
それは、ペットボトル氷。
ペットボトル氷は、その名の通り、ペットボトルの中に水を入れて、凍らせたもの。
我が家では、子どもたちがスポーツをやっていて、試合や練習の時に、ペットボトルの中に水やお茶、スポーツドリンクなどを入れて持って行きます。
長時間や遠方の練習や試合の時には、お弁当やゼリー飲料を持って行きます。また、怪我をしたり、試合中に体を冷やしたりするための氷嚢や氷タオルも持って行ったりします。
保冷バッグの中に、ペットボトル氷を入れて、そこに氷嚢やタオル、ゼリー飲料、時にはお弁当なども入れます。
また、ペットボトル氷は、一緒に入れたものの保冷剤としてだけではなく、中身を飲む事もできます。もちろん、水筒も持って行くのですが、溶けて来たペットボトル氷は飲用としての予備にもなります。
今回、たくさんのペットボトル氷が冷凍庫にあったおかげで、食材を悪くすることはありませんでした。
ペットボトル氷のメリット
停電になったのは、まだまだ暑い9月の上旬。
まだまだ「ペットボトル氷」が活躍する時期でした。我が家の冷凍庫には、ペットボトル氷が8本ほど入っていました。水の量にすると4Lほどです。
ペットボトル氷には、こんなメリットがあります。
保冷剤になる
氷がわりになる
中身を飲める
保冷剤になる
我が家の冷凍庫には、食材はそれほど多く入っていません。
以前は、たくさんおかずを作って冷凍したりしていました。本当にたくさんある時には、「在庫リスト」なども作って管理していました。
でも、子どもたちが大きくなり、たくさん食べるようになると、在庫の管理まで手が回らなくなってしまいました。我が家は男の子3人。冷凍して、解凍して、の繰り返しのサイクルが、おそらく他の家庭より何倍も多いと思います。
だから、たくさん作って、たくさん在庫を持って、在庫の管理に手間をかけるのをやめて、数少なく作って、覚えているうちに早く食べる、というスタイルに変えました。
だから、冷凍庫の中身はそれほど多く入っていません。
私は既製品の冷凍食品は割高なので、買うことは滅多にありませんが、お弁当用の小分けした常備菜や、作ったお惣菜などを通常の2、3倍作って、残りを冷凍しています。その分が少し入っていました。
それ以外には、たくさんの氷と保冷剤が入っていました。
バラ氷は、夏場には飲み物や冷麺を作る時に麺を冷やす他、子どもたちがスポーツの練習や試合で氷嚢に入れていくのに使うので、製氷皿がいっぱいになったらビニール袋に入れて別途保管していたものがありました。
また、大きな保冷剤が2つあるのは、いずれも熱が出た時に冷やすようなまくら型のもの。子どもが熱が出た時に使うほか、野球をやっている次男の肩や腕のアイシングとしても使います。すぐ使うためには2つは必要ですね。
このように、氷そのものや保冷剤がよりも役に立ったのがペットボトル氷。
冷凍庫に入っていたペットボトル氷を取り出して、空いた場所に冷蔵庫から移動させた、保存容器を入れて、上からペットボトル氷を並べて載せました。
うちの冷蔵庫は、開き戸ではなく引き出し型のため、上からの方が暖かい空気が入ってしまうこと、そして上に冷たいペットボトル氷があった方が、冷凍庫全体を冷たくキープできると考えたからです。
もちろん、熱が出たりした時に、タオルを巻いて氷枕のように体を冷やすことだってできます。台風当日は、夜はだいぶ涼しく、寝苦しくてしょうがないということはなかったですが、停電したら冷房も使えません。
猛暑の日だったら、熱中症を防ぐためにこのペットボトルを保冷剤のように体を冷やすのに使うことだってできます。
氷がわりになる
ペットボトル氷の数本は、飲み物を冷やすためにも使いました。
停電になったのは、まだ暑い9月。
水筒に移した飲み物も冷たさがキープできるとはいえ、どんどん温度が上がってきます。また、常温でストックしている水などもあります。
これらを、冷たくして飲むために、ペットボトル氷が支えました。
家族で冷たい水を飲む時に、コップに氷を直接入れると、その人の分だけしか冷たくなりません。
でも、ペットボトル氷に飲み水を入れて数秒待ってからコップに注げば、氷が入っているように冷たい水を飲むことができます。他の人が飲みたいなら、氷が残っているペットボトル氷に水を足してまた他のコップに移して飲めます。
他の人のコップを使って回し飲みすることなく、皆で冷たい飲み物をシェアすることができました。
中身を飲める
今回は、暑い季節だったので、ペットボトル氷は直接飲むよりも上のように飲み物を冷やすために使っていました。
でももちろん、溶けたら、もちろん中身を飲むことだってできます。
我が家では、停電のため断水もしていたので、水だって貴重です。
ただの保冷剤なら、中身は食べたり飲んだりできませんが、ペットボトル氷なら中身を当然飲用にできます。
ペットボトルは、一度口をつけてしまうと菌が繁殖し、中身も悪くなってしまうので、直接口にせず、コップなどに移すようにします。そして、溶けるのを遅くするために、タオルを巻いて保冷バッグやクーラーバッグの中に入れます。
なお、ペットボトルに直接口をつけてしまうと、不衛生になります。その場合は、氷が溶け切らないうちに素早く飲みきってください。
冷凍庫はぎゅうぎゅうに。
2日目、やっと電気が復旧しました。
恐る恐る、封印していた冷凍庫を開けると、冷凍していたものの半分ぐらいは「シャーベット状」になっていましたが、下の方はほぼまだ凍った状態でした。そして、冷蔵庫から移した食品も全て無事でした。
もちろん、その後冷凍庫のものを急いで食べましたが。
2日間の停電と断水のダブルパンチで、色々不便でしたが、冷凍庫に「たまたま」たくさんあったペットボトル氷のおかげで、幾分か快適に過ごすことができ、またたくさんあった作り置きもほぼ無事なまま、最後まで食べることができました。
あれから2週間。
随分と涼しい日が多くなり、例年ならそろそろペットボトル氷づくりもやめる季節なのですが、停電&断水の時、素晴らしく役にたったので、相変わらず何本もペットボトル氷を冷凍庫に詰めています。
冷蔵庫の節電のためには、冷蔵室はスカスカに、冷凍室はぎゅうぎゅうの方が良いのだとか。
だから、冷凍庫に隙間があれば、これからしばらくはペットボトル氷を、冷凍庫の隙間に入れておこうと思います。もし、冷凍庫に入れたいものがあり、スペースが必要なら、ペットボトル氷を出してスペースを作ってあげれば良いのです。
ペットボトル氷の注意点
衛生面に気をつける
ペットボトルの再利用は、衛生上よくないとも言われています。
特に、口をつけて飲み、常温においておくと、口内細菌が繁殖しやすくなります。
・一度解凍してしまったペットボトル氷は、再冷凍しない
・飲む場合には、口をつけずにコップに移し、冷たいうちに飲みきる
・ペットボトル氷に使うペットボトルは清潔なものを使う
・できるだけ冷たい場所にキープする
・口をつけたらすぐに飲みきる
ペットボトルの再利用には、賛否両論ありますね。
参考資料をいくつか貼っておきます。
ちなみに、私が見た、今年の夏twitterで流布していた「ペットボトルの再利用はアカン」説は、飲み残したペットボトルを室温におき、1日以上経ってから細菌数を計測したものでした。もちろんそれなら菌も増殖し放題です。
ペットボトルの使い回しはなぜNG? 水筒代わりにすると細菌が繁殖 - ねとらぼ
小型ペットボトル飲料使用における安全性の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/32/1/32_20081201009/_pdf/-char/ja
また、直接口をつけて飲む直飲み型の水筒が普及していますが、これと共通する注意が必要ですね。
水筒の細菌汚染および使用実態調査
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/27/1/27_66/_pdf/-char/ja
これらの一般的な基準を守り、自己判断でお願いします。
とはいえ、飲まなくても、ペットボトル氷は、保冷剤としてだけでも、とても有用でした。
中の水は少なめに
凍らすと中が膨張するので、中身は8割ぐらいにして作ってください。
上の写真だと、右ぐらい入れると膨張してしまいます。
たくさん入れすぎると、ペットボトルが破損したり、膨張して変形したりします。
今週末にやってくる台風も、かなり大型のようですね。
今日できることは、今日に備えましょう。
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