「ミニマリストの持ちもの帖」本日発売です。
一軒の家には、いったいどれぐらいのものがあるのか。数えてみたものを、ご紹介している内容です。
数えるだけでものが減る?
「友の会」に所属している私は、いつも家の中にある物を数えてみる習慣がありました。食器や鍋、靴、バッグなど。
友の会では、数年に一度は、「衣の持ち数しらべ」というのがあり、今年はその年に当たっています。私は毎回参加しています。
友の会に入会していなかった当時、初めて数えたときは400着以上あり、ほとんどが活用できていませんでした。今は服は、15~20着の間ぐらいで、季節にもよりますがほぼ大活躍しているものばかりです。
数えるだけで、自分の持ちものを把握することができます。そして、適量かどうか見直すきっかけになるのです。
健康管理でいうと、体重を計るようなものだと思います。ダイエットを思い立ったら、毎日体重計に乗ったりしますね。
家計管理でいうと、まず家計簿をつけて何にお金を使っているのか調べるのと同じです。
「ミニマリストの持ちもの帖」の巻末には、我が家のものを一点一点数え上げて、全ての持ちものをリストにしています。
1649点ありました。
別に減らす目的でなくても、数えるだけで、「このバッグあまり使ってあげていないな」とか、「この服今年はあまり活躍してなかったからもっと着てあげよう」などと、もちものを死蔵させず、より活用できるようになります。
ミニマリストもいろいろなのです
私の場合は、必要でないものや、それほど好きでないものを無理やり使わずに、手放すことにしています。そうして行きついたのが、最小限主義。
ミニマリストと言っても、いろいろなケースがあります。
家も車も持たない、寝具は寝袋、食器はキャンプグッズを普段から活用するように、極限にものを減らしている生活を楽しんでいる人。多くの人がこれを想像するのではないでしょうか。
一方で、必要なものは持ち、不要なものは持たない。今あるものを最大限に生かす、または楽しむために物を持たない人。
好きなものはたくさん持ち、楽しむために、不要なものは持たないと決めている人。
どのタイプのミニマリストも、持たないことは苦行やガマンではなく、その状態を楽しめる人、もしくはより楽しむために持たない人です。
私の場合は、好きなもの=3人の子どもとの生活を楽しむために、ほかのもの(自分の服や雑貨など)を持たないと決めている最後のパターンに近いかな。
例えば、食器や衣類なども「洗い替え」や「予備」が時として「必要」。こうしたものは持つようにしています。
最初に手放したのは「思いこみ」
便宜上「ミニマリスト」とすると分かりやすいので、そうしたタイトルをつけていますが、結局のところさまざまな思いこみを「捨て」て、自分なりの「心地よさ」を追及すると、ものが少ない生活になっていくと思います。
あれもこれも揃えて、人並みに生活しようと思ったら、とってもお金がかかるし、あまり使わないものも増えてしまいます。そして、たくさん持ちすぎることで失い、取り返しがつかないのが「時間」。時間は、人生そのものです。ものを手に入れるために労働時間も増え、そして手に入れたものをメインテナンスするためにまた時間を使います。
私より同世代や上の世代は、高度成長期や右肩あがりの経済、バブルも知っている世代。その時と変わらずになんでも欲しがり、欲に任せていたら、家の中のスペースもお金も足りなくなるのは当たり前です。
「ここぞ」という大切なものを手に入れるために、それ以外のものは持たなくていいかなと思っています。
私も、ものを得るためだけのために消耗したくないし、ものを管理するためだけのために人生を失いたくないなと思います。こうした生き方を選択できるのも、今の豊かな暮らしのおかげなのかもしれません。
「友の会」で学んだ、簡素な暮らし
私は友の会で「住研」(住の研究部)に入っています。
先日は、住研メンバーのHさんの家で集まりをしました。最後に、Hさんのお宅をあちこち拝見。
すっきり片付いた台所のシンク下に、ぴかぴかに磨かれたお鍋。
「お鍋はいくつ持ってるの?」と、だれからともなくこうした発言がでるのは、「友の会らしいなぁ」と思ってしまいました。
素敵なHさんのお宅のお写真は、またの機会にご紹介させてください。
もちものを列挙した本はほかにも。ほかの人の持ちものを観るのは面白い。
こちらは持ち物の99%を捨てて旅するように暮らしていらっしゃる高城剛さんのもちもの。
第二弾も出ています。
こちらは「幼児生活団」の指導者の高尾先生のお宅の持ちもの全てがリストアップされています。
先日、住研の有志が高尾先生の「お宅拝見」に伺いましたが、本当にシンプルで清らかな生活をされているそうです。先生も、「忙しいから多く持たない主義」だそうです。
こちらは、世界30ヶ国の家の「もちもの」を紹介した本。世界を標準にすると、我が家はまだまだモノ持ちです。