cozy-nest 小さく整う暮らし

男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

「1週間で8割捨てる技術」で捨てられない人も捨てられる


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人気ブログ「筆子ジャーナル」筆子さんのご著書、「1週間で8割捨てる技術」を読みました。

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タイトルでもわかるように、筆子さんは、「8割」「1週間で捨てる」「買ったら48時間以内に使う」「食料品以外を買わない30日チャレンジ」と言うように、数字を表し、具体的かつ論理的に片付けの方法を書いています。行為の一つ一つに具体的な理由や裏付けがあり、私には非常にわかりやすかったです。


片付けのために有効な、響いた言葉を列挙します。



「野望ガラクタ」は捨てにくい


「野望ガラクタ」とは、「これを買うと、なりたい自分になれるかも」と買ったのに使っていないモノ。夢や希望を捨てるようで、捨てにくいといいます。
でも、筆子さんは、「何かを捨てたいと思うことは、もうこれは必要ないとの答えが半分出ている」と言います。


モノを捨てても、思い出は心の中にある


筆子さんは、特に捨てにくいと言われる、思い出の品もばっさり捨てさせます。


ダンボール箱に詰め込んだ今は使っていない数々の雑貨を片付けるのが面倒なので、「これは思い出の品だから」と捨てることを先送りする言い訳に使ってしまいます。

1週間で8割捨てる技術」より


必要な思い出は、脳がいつまでも覚えているから、モノを捨てても、思い出は消えないんですね。

使っていなかったり、存在を忘れていたら、それは不用品、ガラクタなのだと思います。

思い出の品を捨てたところで、自分の人間性が損なわれるわけではありません。

1週間で8割捨てる技術」より





過去を生きるより、今を生きる


現在や未来の時間を充実させないと、いくらたくさん思い出があっても、幸せとはいえません。過去の象徴の思い出の品に執着しすぎるより、今を充実させて生きた方が幸せ、と提案しています。

私も、思い出のモノは持っていて、なかなか捨てることができないけれど、収納する「枠」を決めることで、それ以上はあまり増えないようにしています。


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買い物するのはなんのため?

メディアは、新商品を紹介し、それらの持つメリット、もたないデメリットを提示し、「買わなければならない理由」を押し付けてくる。

でも、それは私たちにとって買わなければならない理由ではない。

1週間で8割捨てる技術」より


もらったからといって、それをつかわねばならない義務などない

1週間で8割捨てる技術」より



文具や販促用のおまけなど。筆子さんは、3年ぐらいで使い切れる量を残すぐらいに、と書かれています。



キャラクターグッズは視覚的ノイズ

キャラクターグッズとはすべてが「主役になりたいモノ」。


いえの主役は家族や自分であり、モノではない。

確かにそうですね。
小さい子どもは、キャラクターが好きだったりします。
小さいうちは、ある程度許容してもいいかなと思います。
我が家では、子どものお弁当箱や水筒は、無地のステンレスのモノを買い、その時に好きだったキャラクターのシールなどを貼って楽しんでいました。




我が家のお弁当箱&お弁当グッズの記事。

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海外のミニマリストたちを紹介

カナダ在住の筆子さん。多くの外国のミニマリストのサイトを紹介してくれています。わたしも、ミニマリストという言葉を初めて知ったのは、英文のミニマリストのサイトからでした。

服を多く持ちすぎている人のための、「333プロジェクト」などが紹介されています。






ミニマリストとはモノが嫌いな人ではない

ミニマリストというと、モノのない、ガラーンとした空間の中で、修行僧のように、ストイックに生きているイメージがまだ固定しているかもしれません。でも、筆子さんが指摘するように、「モノの少なさ」だけに注目するというのは誤解を生じます。

筆子さんの定義「最小限のもので最大限に生きる」という言葉がしっくりきました。


こんまり流で無理だった人におすすめ

私が、整理収納アドバイザーでありながら、こんまりさんの本を手にしたのは、じつは数ヶ月前。とても素晴らしい本でした。

とはいえ、「これは私には無理」と思うところが幾つかありました。

筆子さんは、こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」に、絶大な影響をうけながら、捨てようと思うものを「ときめくかどうか手にする」こんまり流は、捨てるものに情がうつるので、あまりよろしくない。筆子さんは、手にすることはなく、ばっさばっさと切り捨てます。

いままで、やましたひでこさんの断捨離、そしてこんまりさんでも片付けられなかった人は、筆子さんの本を一読されることをお勧めします。


ブログ「筆子ジャーナル」は本以上に読み応えあり

筆子さんは、旦那様、高校生のお子様とカナダで3人、シンプルな生活を送られています。子どもが同年齢、そして海外暮らしを経験した私にとって、筆子さんは勝手にとても身近に思っていました。

筆子ジャーナル | シニア目前、ミニマリストブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。


筆子さんのブログは、「捨てる」以外のカテゴリーの内容も多岐にわたり、とても充実しています。本になったのは、ほんの一部。

私は、特に筆子さんのブログで、健康管理や、ヘアケア、スキンケアの記事が大好きです。筆子さんの次作に密かに期待しています!