収納を含める、家具の面積は、部屋の床面積の1/3以内に収めるのがすっきりした暮らしにとって望ましいという一つの通説があります。
側面からみると、多くの人が床面積の1/3以上の家具や道具類を持っているということ。
90m2、6000万円のマンションを例にとると、モノの分、90m2の1/3、つまり貴重な30m2はモノのためにある空間。マンション価格にすると、2000万円が所有しているモノ置き場として支払うことになります。
この家に一間の押入れがあるとします。
畳1畳=半坪=1.65m2ですから、押入れ収納のコストは110万円。もちろんこれは購入費用だけで、管理費や掃除の手間、税金などは含まれていません。コストを計算すると、それだけの使う価値のあるモノを収納したくなりますね。
ちなみに、子どもに6畳の部屋を占有で使わせると、購入価格だけで660万円。子ども部屋を子どもだけに使わせるということは、子どもに660万円ポンと与えていることになります。
この所有しているモノたち、どれだけの価値があるでしょう。
モノの金銭的価値は、買った時の値段ではなく、それを売る時の値段。オークションサイトなどで、それらがいくらになるか見てみると愕然とします。置き場2000万円より上回ることは少ないと思います。
賃貸なら、さらに計算しやすいでしょう。60m2、12万円の家賃を払っているとします。家具や収納などが床面積の1/3を占めているなら、モノの置き場所のために毎月4万円賃料として支払っていることになります。
押入れの面積は、約1.65m2なので、押入れ1間の賃料は月額3400円。
この貴重なスペースに、いつもより100円安かったからと買いだめる消耗品のストックや、何年も使われていないモノを入れたくありません、よね?
引っ越しの時、マンションで共有の、引っ越しゴミ捨て場を作りました。毎日、本当に「山のような」ゴミがたくさん出されました。以前の団地は90m3近くあり、収納もたくさんありました。多くの人が、収納場所に多くのガラクタ同然のモノを所有していることを目の当たりにしました。
現在の住まいは、70m2ちょっとなので、以前よりだいぶ狭くなりました。所持している収納も、家具も、少しなので、床面積は狭くても、快適に過ごすことができています。もちろん、住まいが狭い分、マンションの購入価格も安くつきました。
もちろん、狭い物件は価格や賃料が安いだけではありません。
狭いので、冷暖房も効きやすい。
狭いので、税金も安い。
狭いので、お掃除もさっと終わる。
狭さを不便に感じることなく住むことができれば、狭さはメリットになります。
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