現在の部屋に引っ越してから明日でちょうど4週間。
何度かちょっとだけ書きましたが、実は今の部屋にキッチンが付いていません。物件購入から、引っ越しまでの期間が短く、オーダーしたキッチンの納期がまだなんです。
壁はまだコンパネむき出しのまま。
とりあえず換気扇は付いているので、頂きものの50年前の一口コンロで加熱。まるでキャンプ?
↑こんなの。レトロなデザインは決して嫌いじゃないですが。
そしてキッチンが来る予定の横にある洗面所のボウルで水仕事をしています。
水を使える場所と火を使う場所が離れているのは、超、不便。
だけど、驚くことに、何とか調理も出来ています。
また、逆に、便利なこともあり、新しい発見もありました。
ガス代が安くなる
一口コンロで油淋鶏作り
いままで、三口のガスコンロを普通につかっていました。火力の弱い一口になったことで、手際、手順をよく考えないといけません。不便ですが、なんとか一汁三菜も作れましたよ。
もう気分は「暮らしの手帖」?
マッチを擦らないとつかないコンロだと、なぜだかゆっくり丁寧に調理したくなる。
また、今月のガス代の請求が、いままでにないぐらい安かったです。火力の強い三口コンロを使っていて、随分ガスを無駄に使っていたようです。
オープン収納で時短
キャビネットがないので、以前の家から持ってきたスチールラックに食器や器具、調味料を収納。
扉のない、むき出しの収納は、見た目はよくないけど、なんといっても取り出しやすい。はじめ、ホコリを心配しましたが、考えてみたらよく使う食器しか所持していないので、その心配は無縁。
キャスターが付いているので、盛り付けのときはコンロそばに、洗った後は洗面台にラックごと運べて便利。
お鍋や調味料もさっと取り出せる。
ただ、やはりこの収納、取り出しやすいけど、スチールラック自体のお掃除が面倒。以前、キッチンにエレクタを置いていたこともあったけど、たまにしか掃除をしないと油煙を含んだホコリを取るのが大変でした。
そこで、私は取り出しやすさと、掃除の簡便さ、見た目の美しさを天秤にかけ、なるべくクローズドの収納に納めることにしていました。
鍋は火より水の近くに
洗面台に置く場所がなかったので、火の近くに置いていた鍋。
でも、お鍋は火より水の近くに収納する方がずっと便利だということがわかりました。
炒め煮などする時以外は、初めから出汁や水を張って加熱することが多い。そして洗った後ももちろん水のそばが便利。つまり、火にかける動作の前後には大抵水を使う動作がある。
火にかけるからコンロに収納するのではなく、水まわりに収納したほうが時短になることがわかりました。ただ、まず「炒める」こともあるので、できればシンクとコンロの間が理想的です。
一方、我が家で使っている鉄のフライパンはもちろん火のそばが良いです。まず火にかけ、調理し、洗った後も水を飛ばすために空焚きするからです。
水切りかごはいらない
また、食洗機もないので、食器も手洗い&ふきんで拭きあげていました。これが結構大変。食洗機のありがたさが身にしみました。
一時的に水切りかごをかうのは嫌だったので、野田琺瑯のフタと、クリステルの大鍋についていたコランダーで水切り。
朝昼や、家族の食事時間がずれたときなど、すくない量ならこれで十分。
5人分、たっぷりの食器が出た時には、ふきんを敷いて、そのうえに洗った食器を並べて、拭きあげていました。
あまり使っていないものが明らかに。そして手放す
収納がないので、ベランダにある倉庫にはあまり使っていない器具を入れていました。結局、一ヶ月使っていない、圧力鍋やお盆などは、これからも使わなくても済むかもしれないと思い、一度手放してみることに決めました。
「無しで過ごしてみる」という、貴重な体験をしたことで、本当に必要なもの、そして必要だと思っていたけど、あまり使われていなかったものがはっきりわかりました。そして、キッチンそのものも、どうしても必要なものではないということも。
この一ヶ月、本当に不便ではありましたが、一つの学びになりました。
明日、やっと念願のキッチンがつきます。機会があればまたご紹介させていただきます。
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