洗面所の基礎化粧品はこれだけ。
左は手作り美肌水、右はセルフブレンドオイル。
容器はオイルの入っていた茶色の遮光瓶をリサイクル。
綿棒を入れているのはジャムの空きビン。
ジャムの空きビンのフタと統一感をだすため
ゴールドのシールを貼っています。
13年間、ずっと美肌水のみのお手入れを続けています。
乾燥が気になる唇などに部分的にオリーブオイルを使っていましたが、さすがに40歳を過ぎて、手作りさっぱり化粧水だけでは物足りなくなってきて、今年からオイルも日常のお手入れに取り入れています。
水分を補給して、オイルでフタをする。
この超シンプルなお手入れにたどり着くには、長い遍歴が。
読む必要が無い方はスルーしてください。
ちょうどお化粧にも本格的に興味がわいてくる18歳から、アメリカに住んでいました。
現地だと、日本ではあこがれのブランドのコスメが破格で手に入ります。
よく、ハワイやアメリカのアウトレットモールなんかで日本人が群がっているのを見かけたりしましたが、現地デパートではじつはアウトレットより安く売っていたりしました。(20年も前の話なので今はどうかわかりませんが)
安いのをいいことに、基礎化粧品を中心にいろいろなブランドに手を出しました。中でも比較的ナチュラルなイメージで値段も安いクリニークに始まり、エスティーローダー、シャネルなどなど。。帰国前にはクラランスをもっぱら愛用していましたっけ。
帰国後、いつものローションを買いにデパートを見ると...高すぎ。すべてそろえると初任給が吹っ飛んでしまいそうでした。そこでこんどは未開発だった日本のメーカーをジプシー。
とりあえず資生堂、コーセーなどのメジャーなところから始まり、いろいろ試しました。あれこれいろいろなアイテムを使い分け、肌に供給するのが肌に良いと思っていたあの頃。どれだけ散財したのか覚えていませんが、費やしたのとは反比例するように肌の調子は悪かった。そして転々とまた違うものを試し、の繰り返し。
今思うと、その肌の調子の悪さは、化粧品のせいばかりでなく、食べ物、仕事に対するストレス、夜型生活の不摂生が主な原因だったのだと思います。でも、それをほとんど顧みることなく、外から良いものを補えば改善するはずと単純に思っていました。
ジブシーする中、結婚するまで比較的長く使っていたのがまだテレビCM始まる前の有名になりかけだったDHC。肌の調子がかなり改善し、化粧水とオリーブオイルだけというシンプルな手順も気に入っていました。
結婚後、収入がほとんどお小遣いだった独身時のように化粧品にお金を費やすことはできなくなり、薬局で売っているような「ヘチマ水」や成分全表示している安価な「ちふれ」などをもっぱら愛用していました。
長男妊娠中、切迫流産で数か月入院しました。ひどい時は数日間お風呂にも入れず、ベッドに寝たきり。入院中はもちろん化粧もしません。顔のお手入れらしきお手入れはまったくできませんでした。ところが、なんか肌の調子がとってもいいことに気が付きました。もしかして、今までかまい過ぎてたのかも?
生まれてきた長男は5か月ごろからひどいアトピーを発症。月齢の若い子どもは体の上部、つまり顔に出やすいとのこと。顔は体の浸出液でぐちゅぐちゅ、かきむしり起きた時はシーツが血だらけ(ノД`)。。。体は通常の子がある皮膚のバリヤがないのでガサガサ。とてもつらい日々でした。
息子のアレルギーに対する病院ジプシーもここであったのですが、治療方針がしっくりくる理想の皮膚科の先生に出会うことができました。その時、息子の乾燥肌にお医者様から処方されたのが「美肌水」です。
息子のアトピーを通じて、食べ物も肌のお手入れもいままでおなかいっぱいだったことがわかりました。処方されていたワセリンはとても保湿効果が高いのですが、石油系という材料が不安で、DHCのとき調子が良かったオリーブオイルに替えました。
息子は「美肌水」と薬局で売っているオリーブオイルで肌のバリヤを作ってあげると、体の内側から出てくる湿疹は止めることはできませんが、体の乾燥がぐっと軽減されました。このとき、肌のお手入れは「水分を補給してオイルでフタをすればいい」という、きっとお化粧する人なら常識的な単純なことに気が付いたのです。
前置きが長くなりましたが、以来13年間、ずっと美肌水+気になるところだけオイルを足す、というお手入れを続けています。
もちろん、これでだれより肌がキレイ!というわけでもありません。
肌質や色、きめの細かさは、遺伝的に生まれ持ったものが大きくかかわっていると思います。
夫をみると、なにもお手入れしていないのに、
すっごく近距離でも毛穴が見えない、うらやましい〜〜
かたや、私は、もともと毛穴大きい、色黒、脂性混合肌という生まれつきの素材が良くない。
これら生まれつきの欠点を化粧品でカバーできるか、っていうと高機能・高価な化粧品をつかったところでそんなに変わりないというのが持論。
むしろ、化粧品ジプシーを経て感じたのは、お手入れしすぎで肌を怠けさせたり、成分で何かトラブルになったりする弊害のほうが大きい、ということです。