cozy-nest 小さく整う暮らし

男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

【リフォーム】ミニマリストだけど家を持つ理由。


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以前、床を張り替えたんですが、やはり選んだ素材は無垢材でした。

やっぱり、無垢材にこだわりたい。

床材にも、畳やじゅうたん、CFなどいろいろありますが、我が家がブラーバ やルンバを導入することも鑑みて、前と同じフローリングというのは外せませんでした。

フローリング材は、大きく分けて、一般的な複合フローリングと無垢のフローリングがあります。一般的なのは複合フローリングです。

既存の床がヒノキの無垢フローリングだったので、同じものでいいかと思ったんですが、いくつか見積もりを取った業者はみな複合フローリングを提案してきました。無垢フローリングだと、予算オーバーだったからでしょう。

複合フローリングというのは、合板や集成材の上に、薄い木のシートや特殊な樹脂などのシートを貼ったものです。
樹脂のシートを貼ったものは、木材や石などに見える柄をプリントしてあります。写真などで遠目からみれば、一見それらしく見えますが、実際の肌触りなどは本物の木や石とは全く異なります。

木のシートを貼っているものは、ぱっと見無垢に見えるものもあります。シートの厚さは色々で、薄いものは鰹節のようにペラペラのシートを貼っているものや、3mmほどの天然木が貼ってあるものまで色々あります。特に指定しなければ、シートの厚さは鰹節くらい薄いものになります。

複合フローリングは、安価な場合が多いのと、施工が簡単、そして色や柄など豊富な選択肢から選べるのがメリット。また、抗菌性や高耐性の機能のものを選べば、お手入れも楽。

一方で、複合フローリングは一回傷ついてしまうと、元に戻すことはできません。無垢材は、傷がついても風合いが増すように「育てる」ことができるのに対し、複合フローリングはどんどん汚くなっていきます。また、無垢材は天然木の持つ調湿作用がありますが、複合フローリングにはそれがありません。梅雨の時期や湿度の多いバスルームなどの床がベタついたりしたりするのは、そのためです。

無垢材も、季節によっては目地が開いたり、目地にゴミが入ったり、場合によっては木が反って軋んだりとデメリットもありますが、それらを全て受け止めても、やはり以前から使っていた無垢材にこだわりました。

安い無垢材を扱っている業者を紹介して、改めて見積もりを取り直してもらうと、天然木板厚3mmの、一見無垢材に見える高級複合フローリングよりも安く仕上がることがわかり、やっぱり無垢材を張り直すことにしました。


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無垢材の床材の断面。
当たり前ですが、木そのものです。




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こちら、「最高級」の複合フローリング。表面に3mmの天然木の突き板が使われています。
表面以外は合板です。表面の突き板の厚さによって、グレードが変わってきます。
ただ、複合フローリングもメリットはあります。
ソリや狂いは生じないので、見た目や手触りは無垢にしたいけど、床暖房をしたい、という場合にはこれを選ぶのもアリかも。


生花と造花

無垢材の良さは、きっと使ってみなければわからないと思います。
初期投資にはそれなりにかかるから、「試してみて」と言われてもなかなか導入するのは難しいかもしれませんね。

無垢材と、複合フローリングの違いは、たとえれば「生花」と「造花」の違い。
造花(アートフラワー)といえど、最近のおしゃれなものは、間近で見ても、本物かどうかわからないくらい、精巧にできています。
水もやらなくていいし、枯れないし、お手入れも簡単。

造花に美しさを感じられる人なら、無垢材の床はただメンテがかかるめんどうなもの。
反対に、造花に魅力を感じない人は、無垢材を選べば、満足度が高くなります。

とくに無垢材の床をお勧めしたいのはこんな家。

雨の多い、湿度の高い地域に住んでいる

無垢材は調湿作用があります。
床の面積は結構広く、無垢床の調湿作用は、侮れません。

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雨の日など、湿度が多い日でも、床はサラサラしています。部屋の空気の湿度も吸ってくれるおかげで、室内干ししても乾きがとても早いのです。


湿度の低い日には、取り込んでいた湿気を放出して加湿します。湿度の高い日には部屋の空気の湿度を吸ってくれ、自然に除湿。加湿器や、除湿機というものの存在意義がわからなくなるでしょう。我が家では、加湿器も除湿機もありません。必要性を感じないからです。

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上の、写真にある複合材(左)と無垢材(右)では、調湿作用のある無垢の部分の厚みが5倍も違います。また、無垢材なら、接合部分も無垢でできているから、調湿作用は単純計算で5倍以上。

化粧シートを合板に貼ったタイプの床材は、基本的に調湿作用はほぼゼロです。フローリングというと、特にこだわりがない場合はこの化粧シートタイプが使われます。




小さい子のいる家庭

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子どもが小さいうちは、環境全てからいろいろなことを学びます。
床は、直接お尻や太もも、足の裏などに触れます。裸足を好む小さい子なら、なおさら。直接肌に触れる部分が、心地よい素材って、とても素敵です。







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長男3歳のころ。プラレール大好きだったなぁ。

また、小さい子や赤ちゃんって、背が低いから大人より床に近いから、その恩恵を大人より受けやすい。床ではいはいしたり、ゴロゴロしたり、床におもちゃを並べて遊んだりする小さいうちは、無垢材の床のメリットを最大限に受けるでしょう。

子どもの身体感覚を養う、というのは大げさかもしれません。が、均一な柄がプリントされたシートより、温かみや変化がある無垢材は、大人より自然に近い子どもにとって、親近感が湧くでしょう。





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