我が家のダイニングチェアはCH24。通称「 Yチェア」とも呼ばれ、椅子の巨匠と呼ばれるデンマークの家具デザイナー、ウェグナーの代表作です。
1950年から生産を開始されて以来、60年以上生産が継続され、世界中で愛されている椅子です。
北欧の椅子、と言われて、この椅子を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
Yチェアを買おうと思ったのは、友人の家にあり、その座り心地の良さに感動したから。結婚したての時は、夫の実家で余っていた椅子を使っていました。2年ほどして引越しを機に、まず2脚購入しました。
実際に家に来てからも使い勝手は良く、まもなく2脚買い足しました。
そんな、我が家の家族の一員のようにずっとある椅子ですが、実は4脚あるうちの1脚の座面が、だんだんと酷いことになっていました。普段は、座布団を敷いているので、隠れているのですが、
こんなありさまでした。
Yチェアの座面は、ペーパーコードが張られています。
次男が赤ちゃんの頃、ハイハイをして椅子の下に潜り込み、コードの端か結び目かを引っ張ったりしていたずらしたので、使っているうちに少しずつ緩んできてしまっていたのです。
もちろん、普通に使っていても少しずつ劣化したりはするんですが、いたずらのせいで一脚だけが極端に緩んでしまっていたのでした。
座布団を敷いてだましだまし使っていたのですが、ここのところ極端に緩んでしまい、限界です。
アクタスでYチェアの張替え修理を依頼
アクタスが、ペーパーコードの張替えの代理店をしていることを知り、持ち込み修理をお願いしました。
いつも素敵な空間のアクタス。こういうところくると、やっぱり色々欲しくなってしまいますね。。。
Yチェアのライセンスをもつデンマークの家具メーカー、カール・ハンセン&サンでは製品メンテナンスサービスをしてくれます。アクタスが代理店となって、 Yチェアの修理をしてくれるんです。
多くの輸入家具が、本国に家具を送り返してのメインテナンスが必要なのに対して、カール・ハンセン&サンでは日本にも代理店があり、メインテナンスも国内で対応してくれるので嬉しい限りです。
修理の期間は、約1ヶ月と言われましたが、3週間で修理完了のご連絡をいただきました。
新しく生まれ変わったYチェア。
座面は新しく生まれ変わったものの、脚部や背面部は元のまま。
座面が新しくなったので、座り心地も若干硬くなりました。体重のある夫に使ってもらうことにしました。
我が家のYチェアは「ソープフィニッシュ」だったので、購入した時にはサラサラとした木肌だったのが、使っているうちにいつの間にかツルツルになって艶も出て来ています。
家族の歴史を見守って来た椅子が、また美しくなって戻って来ました。
これからも、末長く使っていきたいと思っています。
5人家族だから5脚必要とは限らない。
我が家には、現在4脚のダイニングチェアがあります。
まだ小さい三男は、友人から譲り受けた古いカリモクの子ども椅子を使っています。
5人家族なので、三男が大きくなったら、もう一脚椅子が必要になるかもしれませんが、そのうち長男が家を出るかもしれないし、同時に5脚必要とは限りません。
必要になった時には、その都度また買い足したらいいと思っています。
後から買い足すことができるのが、ロングセラーのいいところ。
あと一脚買い足すなら欲しい椅子。
https://shop.carlhansen.jp/shop/types/chairs/ch36/c-23/c-125
でも、あと一脚買うなら、同じウェグナー作の「CH36」なんかがいいなと思っています。
CH36は、別の友人がお子様の学習用チェアとして使っていたのをみて、いいなと考えていました。
CH24( Yチェア)の美しい曲線を特徴とするデザインに対して、CH36はより直線的でシンプルなデザイン。
ウェグナーがシェーカーを意識して作った椅子だそうで、シェーカースタイルが大好きな自分が引かれるのも納得。
Yチェアは、ダイニングチェアといえど、くつろぎ重視なのに対し、CH36はどちらかというとダイニングチェアではありますが、ワーキングチェア向きです。
モーエンセンの「J39」の現物がアクタスに展示してありました。
これもいいな。。。
座り心地は、J39の方がCH24に比べて若干硬めで、背面がまっすぐな分、背中がシャキッとするので、仕事をするときやパソコンに向かう時などに向いていますね。脚のデザインがまっすぐなので、ウェグナーのものよりシンプルです。
良いものは、不要になったら欲しい人に譲れる。
ほとんどの歴史ある家具は、長いことある時には新品より価値のあるものとして、アンティークやビンテージとして中古の市場があります。
もし、子どもたちが独立した時には、そのまま椅子を持っていってもいいのですが、もし別の椅子が欲しくなったら、綺麗にメンテした後に中古市場に出すのもいいなと思ってます。
まあ、死ぬ時に椅子は持っていけないので、いつかはそうなる運命なんですけどね。。。
新しいものが大好き!な日本でも、最近はヤフオクやメルカリなどで一般人でもリユース品を気軽に売買できるようになったのは嬉しいかぎりです。
ヤフオクやメルカリでYチェアの価格を調べてみたら、なんどもメーカーが値上げをしているせいで、ほとんどの中古が私が買った新品の価格より同じぐらいか高くなっています。これにはびっくり。
昔新品で買ったものを何十年も使った後で売ってもお釣りがくる、なんてこともあるんですね(インフレの影響もあります)。
メインテナンスすれば何十年も使え、世代を超えて愛用することができるYチェア。
安価なリプロダクト商品や偽物も出回っています。
でも、「良いものを長く使う」視点にたてば、やはり本家のもののほうが、結局は満足度が高く使えるのではないでしょうか。
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140206/1055001/
↓こちらの本の表紙を見て、子どもたちが「お母さん、また本出したの?」っていっていました^^;
本出したのは違うけど、同じ椅子だね。
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