cozy-nest 小さく整う暮らし

男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

コンパクトなスペースでくつろぎ空間を作る4つの方法


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くつろげる空間を作るには、好きなダイニングセットを揃えて、座り心地のよいソファを置いて・・・と思っていませんか?
雑誌やテレビでみる、素敵なおうちは、たいてい美味しそうな食事が並んだダイニングテーブル、テレビの前にはふかふかソファとローテーブル、というのがステレオタイプ。
でも、リビングやダイニングは、他の心地よい形があってもよいのです。
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上の写真は、昔のリビングダイニング。現在の家と広さはほとんど変わらないのに、ソファがドーンとあったので、狭く、掃除も手間取っていました。お部屋は大好きだったのですが・・・




こちらが今のリビングダイニング。以前より広く感じます。
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くつろぎたいときは、座椅子を使ったり、床にごろ寝マットを敷いてゴロゴロしたり。
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我が家のソファをフリマで売って、撤去してから、2年ほど。今の所、やっぱりソファが必要!と思う時がまだありません。というのも、以前からリビングよりダイニングにいる時間が長いからかもしれません。





ダイニングとリビングが両方あることで、家族が各々の居場所で、思い思いに過ごすことができる空間となるし、来客時にも、ダイニングで食事をとった後、リビングに移ってもらって、飲み物も変えて空気を変えることもできます。
ただ、子どもが小さい時には、ソファは帰って邪魔になることも多いのは事実。そして、リビングとダイニングの機能を分けてしまうと、広いスペースが必要だし、それに見合った家具も多く必要になる。そして、その後は、それらの家具を維持管理する手間もかかってきます。

家のスペースが限られるなら、ダイニングとリビングを一体化してしまう、またはダイニングとリビングの重複した機能を一体化することで、コンパクトなスペースでもくつろぐことができ、心地よい空間を作ることができます。

パターン1:くつろげるダイニングチェアを選ぶ

ダイニングって、名前の通りご飯を食べる場所ですが、それだけではなく、団らん、勉強、来客の応対など、いろいろなシーンでも使われます。
いわゆるダイニングチェアって、こんな形ですね。







長いあいだ座っていても疲れないダイニングチェアを選べば、ダイニングでくつろぐこともできます。
ポイントは椅子=ダイニングチェアの選び方。

我が家では、ダイニングチェアを選ぶ時に、座り心地を優先させました。


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我が家のダイニングチェア。

肘掛けがあるので、体重を腕にも分散させることができます。横幅もゆったりしているから、長時間座っていても疲れません。




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ゆるい背もたれのカーブは、背中にフィットします。木製だけど痛くなりません。




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リビングは、子どもが自由に遊べるように、ある程度空間を開けて、家具類を増やさなければ、家がせまくても広く使えるし、掃除もラクです。





パターン2:高さを変えられるダイニングテーブルを選ぶ


ソファに合わせて、ダイニングテーブルの高さを変えてしまい、リビングをダイニング化するという発想。


友人の家が、リビングで高さの変えられるテーブルを使っていました。ソファに座りつつ、デスクワークも落ち着いてできます。ただ、子どもが集中して勉強に取り組むには、ちょっと向いていないかも。あくまでデスクワークは補助的、そしてくつろぎながら食べるを重視するなら、このタイプが良いかもしれません。



例えば、おとなだけの暮らしで、ご飯は肴をつまみ、お酒をゆっくり味わいつつ、会話やビデオ鑑賞を楽しむ。そして、時にはデスクワークも少々。というようなライフスタイルなら、ソファを中心とした暮らし方があっていそう。




パターン3:高さを抑えたダイニングセットを選ぶ

いいなぁ、と思うのが、無印のリビングでもダイニングでも使えるシリーズ




https://www.muji.net/

椅子もテーブルも高さは変えられませんが、ダイニングをリビング化(もしくはリビングをダイニング化)できる発想。もし、我が家がイチから家具をそろえられるなら、こういったコンセプトの家具を選ぶと思います。



パターン1よりも、くつろぎ感は増し、高さも抑えられるので、部屋が広く感じます。これなら、天井の低い部屋でも圧迫感がないですね。










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背もたれが外せるので、デスクワークをするのに、ソファ使用だと座面の奥行きが有りすぎるときは、別の椅子から背もたれを持ってきて2重にして使うなど、工夫しだいでもっと心地よい使い方ができそうなアイテムです。










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椅子が4本脚ではないので、畳やラグの傷みも軽減されます。










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大きいソファを買ってしまうと、置き場所に困ったり、家族構成が変わって大きいものが不要になったら困るけど、1人用なら、子どもが独立した時に一客だけ持って行ってもらったり、普段は別の部屋で使っていて、来客があるときだけテーブルのそばに持ってくるという使い方もできます。

軽いので移動がラク。
普段使わない椅子を置いておくと、掃除が面倒ですからね。

リビングでもダイニングでも使えるシリーズ 無印良品ネットストア







パターン4:座卓を主役にして床座


言わずと知れた、昔ながらの方法。
これが一番スペースを削減できます。「サザエさん」のお茶の間を思い出してください。あれって、6畳だそうです。我が家はサザエさん宅(7人)より少人数(5人)で、6畳のリビングなので、かなり広く(!)使えます。


サザエさん宅の間取り
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https://allabout.co.jp/gm/gc/26692/

提案その1



大きい存在感のあるテーブルをドーンとおき、マルチに使う。

実は、狭い我が家をリフォームする際、ダイニングをなしにして、リビングを総畳敷きにして、大きい座卓を導入する、という案も有りました。とはいえ、まだ幼稚園児もいたので、ファミリースペースで勉強、というのもまだ数年続きそう。落ち着いて勉強するには、やっぱり椅子とテーブルか机がいいかなと、今回のリフォームでは却下となりました。

ほかの家具がいらないから、テーブルにちょっと張り込んで、無垢の一枚板なんていうのも素敵。







提案その2

子どもが小さいなら、折りたためる机を使うのも良いですね。





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必要に応じて必要な個数だけそれを並べる、そして不要な時は折りたたんで部屋の隅に置くか、部屋の隅に移動して、スペースを広くとり、子どもが遊べる空間を作る。



私が所属している友の会で所有する友の家の子ども向けの部屋は、10畳ほど。普段は子どもたちが遊べるように床になにも置いていませんが、大人向けの集まりをしたり、子どもと一緒に食事をしたりするときには、無印のパイン材ローテーブルをいくつも並べて使います。我が家にもありますが、お弁当を広げるぐらいなら、1台で4人ほど、何品もお皿を並べるなら、1台あたり2人ほどで使うことができます。そのお部屋では、15人ぐらいでローテーブルを4台ほど並べてお昼を食べることもあります。








上記のソファでも言及しましたが、大きいものが一つより、小さいものが複数個あるほうが、好きな場所に移動したり、家族が離れて暮らす時に持って行ってもらったりできるので、便利です。例えば、4人家族なら、普段は2台ほど出しておき、お客様が見えた時にはいつも折りたたんである2台を出してパーティー、なんてこともできます。


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パイン材ローテーブルは、折りたたむと厚みが6cm程度。いつもはファミリークローゼットの片隅に折りたたんで置いてあります。






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来客時や、子どもが熱をだして休んでいる布団の脇で看病しながら仕事するとき、子どもが自分の部屋でお友達が来たときなどに使っています。




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10年以上つかっているので、凹みや小傷がありますが、そうしたのも味わいとなるのが無垢材の良いところ。



パイン材ローテーブル 無印良品ネットストア





そういえば、昭和初期ごろまでは、御膳が一般的でした。

「個人の足つきお盆」に、お皿が載っているイメージですね。料亭や、大勢があつまる法事の席などで、たまにお目にかかります。人数を問わず使えるし、簡単に移動させることができて、便利そう。






箱膳なんていう、中に使う食器を収納できるものもありました。こう見ると、かなりスタイリッシュです。昔の日本の暮らしは合理的だったのですね。




著書「3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法」では、自由で心地よい空間は、狭いスペースでも叶うことを書かせていただきました。



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3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法」は、先日から中国語に翻訳され、台湾でも販売されています。


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当たり前ですが、中身も中国語。

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台湾では、日本と暮らしの事情が違うため、そのまま取り入れるのは難しい面もあります。台湾人の知人は、高温多湿の気候では、ベッドなしで床に布団を敷いて眠るのは、やはり抵抗があるとか。その「個別の事情」あたりを差し引いても、「3人子持ち 働く母の モノを減らして 家事や家計をラクにする方法」は、心地よい暮らしを望む方の、そして無理しない住まいの購入方法や部屋作りのお役にたてるかと思います。