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cozy-nest 小さく整う暮らし

男子3人を持つワーママ、尾崎友吏子がつづる、暮らしをダウンサイジングして、すっきり簡単に片付く、自然に優しいシンプルな生活。

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小さく整う暮らし

ダウンサイジングして
モノもコトもミニマムに
自然に優しいシンプルな生活

ミニマリスト佐々木典士さん講演会「減らして得られる豊かさとは」


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ミニマリストを流行語までに押し上げた「ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -」の著者、佐々木典士さんの講演会に行ってきました。1時間にわたるお話の中、とくに私の琴線にふれた部分をご紹介します。


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佐々木さんのマキシマリスト時代

佐々木さんが、たくさんモノを持っていた時は、増やしても増やしても足りない、自己評価が低い、忙しい生活を送っていました。モノで、自分の価値を表現しようとしていたけど、モノを買った喜びは、買った直後最大になり、そのあと急速に無くなります。
自分の価値を高めてくれると信じていたモノに、時間もエネルギーも吸い取られていた、と言います。



捨てると執着

ミニマリストにあこがれ、モノを減らし始めた佐々木さん。
でも、以外にも、捨てるのはすぐだけど、執着を手放すのに7年ぐらいかかったのだとか。

レジェンドミニマリスト、佐々木さんでさえ、執着を手放すのに時間がかかったのです。そして、別居されている佐々木さんのお母様が、普通にモノ持ちで、息子が出版したのに、あまり影響を受けず、雑誌一つも減らさなかった、というエピソードには、やはり自分がミニマリストでも、人に価値観をおしつけちゃいけないんだな、と感じました。




佐々木さんは、モノが捨てづらい理由として、二つの理由を指摘していました。

・一度手元に来たモノは、市場の価値より大きく感じてしまう「授かり効果」。

・ 捨てられない自分を正当化しようとしてウソをついてしまう。捨てたいと思った時点で、本当は捨てられない、勇気が無いのに、「面倒くさい」「いつか使えるかも」と自分自身に言い訳をしてしまう。

「捨てることは、技術なのに、誰にも教えてもらえない」。でも、「自転車に乗るのと同じで、一度身につけたら忘れない技術」ともおっしゃっていました。たしかに。

佐々木さんの「持つ」基準

現在は、佐々木さんは、150個ぐらいのモノでくらしているそうです。
15個のモノで生活している著名なミニマリスト、アンドリューハイドさんを彷彿させる、佐々木さんのお写真が映し出されました。
今では、モノがあるメリットが、ないメリットを上回った時だけモノを手に入れることにしているそうです。



佐々木さんの考える、幸せを根底で支える条件とは

いままであまり語られることのなかった、モノを減らすメリット。たとえば、掃除や管理の手間ラクさなどがよくあげられます。でも、そのほかに佐々木さんが強調していたのが、「自由」という言葉でした。

・ゆったりした時間 
・そのことで人に配慮ができるようになる
・ミニマルライフコスト(生きるのに最低限必要なコスト)がわかり、職業選択の自由を得ることができる。
そうすれば「やらないといけないこと」だけでなく、「やりたいこと」に挑戦できる。



「足るを知る」こと

佐々木さんは、先日来日して話題になったウルグアイのホセ・ムヒカ大統領の言葉を引用します。
貧乏な人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ

私たちは、成熟した消費社会の中で、収入や、モノ、名誉、地位など、数字に表れ、人と比べ安いことに対して、幸せの基準の幻想(佐々木さんは、「フォーカシングイリュージョン」と表現)を置きがちです。でも、佐々木さんは、幸せとは、人と比較できず、それがあることに気づくことだと言います。

そして、これはここ数日の状況を踏まえてか、冒頭でしたが、やはり防災に重要なのは、モノを減らすこと、最低限の備蓄をすること、と佐々木さんは強調されていました。


冒頭から終始、共感しっぱなしの佐々木さんのお話でした。
お話のあと、質疑応答の時間もありました。
落ち着いた話しぶりの佐々木さんでしたが、
質疑応答の時間では、質問にていねいにゆったりと受け答えしてくれました。






佐々木さんの講演会では、私がここでご紹介した以外にも、聞き手に沿った、たくさんの良い気づきが得られることでしょう。

4月23日には、青山で講演会があるそうです。内容は同じかわかりませんが。
NHK文化センター青山教室:ぼくたちに、もうモノは必要ない 減らして大切なものを見つけるミニマリ | 好奇心の、その先へ NHKカルチャー


佐々木さんの本。


佐々木さんが、クリエイティブディレクターの沼畑直樹さんと立ち上げたサイト。美しいです。

Minimal & ism



余談ですが、講演が終わって、私は次に長男の学校の進路説明会があったので、早々に会場を去りました。佐々木さんの美しいスライドを見た後、学校の説明会の混沌としたパワーポイントのスライドを観た時、いっきに現実に引き戻されてしまいました。。。


幸せは、モノに埋もれている

(ここからは講演内容でなく、私の感想です)

私は、モノを減らしたからと言って、幸せになれるとは限らないと思っています。

たくさん持っていても幸せな人もいれば、持っていなくて幸せの人もいる。
たくさん持っていても不幸なひともいるし、持っていなくて不幸な人もいる。


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このモノにあふれた消費社会の中で、私はそれに気がついていませんでした。
生活をシンプルにしたら、モノの中から、幸せという宝が埋もれていました。

幸せとは、なるものでなく、そこにあると気づくもの。

そして、モノを減らすことで、幸せが、より気づきやすくなることを実感しています。